【休日に読む】一尾仁司の虎視眈々(3):◆綱引き相場の過程◆

2018年7月15日 10:05

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記事提供元:フィスコ


*10:05JST 【休日に読む】一尾仁司の虎視眈々(3):◆綱引き相場の過程◆
〇対中懸念と足元業績の綱引き相場続く〇
大きなトレンドは戻り相場の過程にあると思われるが、昨日の東証引け間際、今朝のNY市場終了後と日経平均先物の急落があった。理由は明確でないが、今朝方はブルームバーグが「週内にも追加2000億ドル規模の対中関税リストを準備」と報じたことがキッカケと思われる。

NYダウが143ドル高、2万4919ドルと6月18日以来の水準に上昇し、売り方としては水を掛けるタイミングを計っていた可能性がある。昨日の東証でも日経平均が一時250円高となったが、大引け直前から144円高に急速に伸び悩んだ。3連騰で東証空売り比率は低下していると思いきや、43.4%に上昇。根強い空売り勢力が居ることを示していると思われる。
米中貿易戦争は始まったばかりで、解決方針は何も示されていないので、当然と言えば当然だが、実際にどういった影響が出て来るのかも未知数な状況にある。大きなウネリを付けた展開と言うより、もう少し小刻み、細かい材料に反応しながらの攻防になりそうだ。
米株を押し上げた材料は、清涼飲料大手ペプシコの好決算を手掛かりに企業決算への期待が高まったためと伝えられる。S&P消費財指数が約1.3%上昇、公益事業や通信も約1%高。「関税で売り、決算で買う」展開とされる。日本企業の決算はもう少し先だが、昨日、6月の数値として先陣を切る工作機械受注速報が発表された。前年同月比+11.4%、単月で過去4番目の高い数値となった。外需は+9.1%、米中とも貿易戦争の影響は出ていないと伝えられる。国際半導体製造装置材料協会(SEMI)が発表した18-19年の世界市場見通しでも中国が市場拡大を牽引するとの見通しを発表しており、今のところ大きな異変は出ていない。

また、9日、複数のドイツ企業が中国投資拡大を発表(BASF、BMW、シーメンスなど)、10日は米テスラが上海に自動車工場建設を発表した。評価は微妙なところだが、日本企業も中国企業との連携強化の動きが見られる。再び緊張が高まれば、懸念視される可能性もあるので、楽観材料とは言えないが、おそらく4-6月期決算でも中国要因が押し上げ材料と考えられる。目先、中国を軸に微妙な綱引き相場が続くものと考えられる。


以上


出所:一尾仁司のデイリーストラテジーマガジン「虎視眈々」(18/7/11号)《CS》

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