欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの展開か、ECB理事会後のドル買い続く

2018年6月15日 16:38

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記事提供元:フィスコ


*16:38JST 欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの展開か、ECB理事会後のドル買い続く
15日の欧米外為市場では、ドル・円は小じっかりの展開を予想する。欧州中央銀行(ECB)が来年夏まで低金利政策を維持するとの見方から、米利上げペース加速観測を背景としたドル選好地合いとなる見通し。日銀の異次元緩和の継続による円売りもドルを支援しそうだ。ただ、米長期金利の上げ渋りや世界的な貿易摩擦懸念からドル・円の上昇は限定的となる可能性もある。

ECBは前日開催した理事会で、資産買い入れプログラムを今年12月に終了すると決定した。同時に、低金利政策を少なくても2019年夏まで維持する方針を示したことで、利上げ時期の後ずれを嫌気したユーロ売りが優勢となった。その前日に米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げペースを年4回に引き上げる姿勢を示していたため、ドル選好地合いが強まっている。ユーロ・ドルは14日に2.4%も値を下げ、ドルからユーロに向かいつつあったマネーはドルに逆戻り。その影響で、ドル・円はNY市場で110円後半まで水準を切り上げ、本日のアジア市場でも110円半ばから後半で上昇基調を維持した。心理的節目の111円を上抜けられれば、5月21日高値の111円40銭が射程圏内に入る。

そうしたなか、日銀は昨日と今日の金融政策決定会合での議論を踏まえ、異次元緩和の維持を決定し、物価の現状判断を下方修正しており、海外市場でも円売り材料となりそうだ。また、今晩も米国の経済指標が材料視され、6月NY連銀製造業景気指数、5月鉱工業生産、6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は強弱まちまちの予想だが、ほぼ予想通りであればドル買いは継続するとみられる。ただ、欧州の長期金利の影響を受け米長期金利は低下していることや、欧米や米中の貿易摩擦への懸念が強まり、ドル・円の上昇を抑える可能性もある。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・4月貿易収支(3月:+269億ユーロ)
・18:00 ユーロ圏・5月消費者物価改定値(前年比予想:+1.9%、速報値:+1.9%)
・21:30 米・6月NY連銀製造業景気指数(予想:18.8、5月:20.1)
・22:15 米・5月鉱工業生産(前月比予想:+0.2%、4月:+0.7%)
・22:15 米・5月設備稼働率(予想:78.1%、4月:78.0%)
・23:00 米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:98.5、5月:98.0)
・02:30 カプラン米ダラス連銀総裁講演(フォートワース商工会議所)
・05:00 米・4月対米証券投資収支(3月:ネット長期有価証券+618億ドル)《FA》

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