子宮頸がんワクチンに深刻な副作用との論文、研究手法が不適切として撤回

2018年5月16日 10:47

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記事提供元:スラド

 子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)に副作用があると主張する研究論文について、これを掲載した英Scientific Reports誌が論文を撤回ことを発表した(Scientific Reportsの発表毎日新聞産経新聞朝鮮日報)。

 発表によると、撤回理由は「実験のアプローチがこの研究対象の議論に対して適切ではない」ためとされている。これに対し著者らは実験手法について正当性を主張しており、論文の撤回に同意していない。

 不適切とされた実験では、脳に薬物が入りやすくするために百日関毒素を注射した状態でHPVワクチンをマウスに投与していた点や、マウスと人間との体表面積や代謝能力の違いを考慮せず、人間に接種する量1回分と同量のワクチンを投与していた点が不適切とされているようだ。

 HPVワクチンに深刻な副作用があるのではないかという議論については、すでに「子宮頸がんワクチンが障害の原因となり得る」という根拠はないという研究結果が報告されており、「子宮頸がんワクチンの副作用」とされた症状がワクチン接種歴のない子供でも確認され、接種と症状との因果関係は言及できないという研究結果も出ている。また、中立的な国際非営利組織による検証でも「深刻な副反応は接種群、非接種群とも約7%で差がなかった」との結果が出ている(毎日新聞)。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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