概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は小幅続伸、海外環境の改善などが指数をサポート

2018年5月15日 12:08

印刷

記事提供元:フィスコ


*12:08JST 概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は小幅続伸、海外環境の改善などが指数をサポート
【ブラジル】ボベスパ指数 85232.19 +0.01%
14日のブラジル市場は小反発。主要指標のボベスパ指数は前日比11.96ポイント高(+0.01%)の85232.19で取引を終えた。84687.67から86105.05まで上昇した。

前半はプラス圏で推移したが、後半は前日の終値近辺でもみ合った。海外市場の上昇や貿易問題を巡る米中交渉に対する楽観的な見方が支援材料。また、原油価格の上昇も資源セクターの物色手掛かりとなった。一方、大統領選挙をめぐり、市場関係者の人気候補であるジェラルド・アルキミン氏「社会民主党(PSDB)」の支持率が低下していることが指数の足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 2357.62 +0.53%
14日のロシア株式市場は6日続伸。主要指標のMICEX指数は前日比12.36ポイント高(+0.53%)の2357.62で取引を終了した。2326.27から2358.59まで上昇した。

前半は弱含みの展開を示したが、終盤に買い戻された。原油高の進行が引き続き好感され、資源の一角に買いが継続。また、貿易問題をめぐる米中の交渉に対し、楽観的なムードが広がっていることも支援材料となった。ほかに、海外市場の上昇などが買い安心感を与えた。一方、連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、前半は利益確定売りがやや優勢となった。

【インド】SENSEX指数 35556.71 +0.06%
14日のインドSENSEX指数は小幅続伸。前日比20.92ポイント高(+0.06%)の35556.71、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.10ポイント高(+0.00%)の10806.60で取引を終えた。

中盤はマイナス圏に転落する場面もあったが、その後は再び買い戻された。海外環境の改善などが指数をサポート。4月の米物価統計が下振れしたことを受け、利上げペースが緩やかになるとの見方が広がっている。国内では、成長ペースの加速観測などが好感された。

【中国本土】上海総合指数 3324.27 +0.34%
週明け14日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比10.77ポイント高(+0.34%)の3174.03ポイントと反発した。

米中貿易戦争の過度な警戒感がやや後退する流れ。トランプ米大統領は13日、米当局が制裁を科した中興通訊(ZTE:000063/SZ、763/HK)に関し、「早期の事業再開を支援する」と自身のツイッターでコメントした。また、米クアルコムによるオランダNXP買収の承認申請を巡り、関係者が「中国当局が審査再開したようだ」と発言したことも買い安心感を誘う。米中通商関係が悪化するなか、審査は棚上げ状態になっていた。海外マネーの流入期待も根強い。中国A株を組み入れる「新・MSCI新興国指数」のスタートを6月1日に控え、MSCIはあす15日早朝(日本時間)、A株採用リストを公表する予定だ。《NH》

関連記事