明治安田生命の家計調査、約4分の1が昨年と比べ家計に余裕がなくなった

2018年5月10日 09:50

印刷

記事提供元:スラド

 明治安田生命が家計に関するアンケート調査結果を公開した(明治安田生命の発表PDFMSNニュース)。

 調査対象は20〜79歳の既婚男女1620人。これによると、自由に使えるお金(お小遣い)は男性が3万4,699円/月(昨年から2,935円増)、女性は1万9,376円/月(952円増)。ただ、昨年の同調査結果は「調査開始以来最低額」だったそうで、過去11年間で見ると2009年〜2013年と同じレベルに回復しただけとなっている。

 世代別の金額も出ているが、20〜40代男性は2〜3万円がもっとも多いのに対し、50代は3〜5万円がもっとも多いという違いが見られる。また、女性については20代30代は5,000円〜1万円と1万円〜2万円がほぼ同数だが、40代、50代では5,000円〜1万円がもっとも多いという結果になっている。

 世帯での平均貯蓄額については、20代は男性322万円/女性240万円、30代は男性532万円/女性386万円なのに対し、40代は男性1,241万円/女性659万円、50代は男性1,504万円/女性1,240万円と、30代と40代で大きく差が開く状況となっている。ただ、貯蓄額が0と答えた世帯も各世代で20%前後存在している(70代女性のみ14.1%と少ない)。

 なお、昨年と比較して「家計に余裕ができた」と回答したのは7.7%で、「余裕がなくなった」と回答したのは26.5%だという。余裕がなくなった理由としては「日用品・食糧品への支出が増えた」(40.2%)、「給料が下がった」(31.2%)、「電気ガス料金の支出が増えた」(24.9%)など。

 逆に余裕ができた理由は「給料が上がった」(46.8%)、「副業を始めた」(15.3%)など。特に給与については、54.6%が「現在の給与に満足していない」と回答。理由として「貯蓄をするお金がない(少ない)」(44.5%)、「日々の生活が苦しい」(43.7%)、「仕事量に見合わない」(31.2%)などと答えている。

 スラドのコメントを読む | 日本 | ビジネス | お金

 関連ストーリー:
総務省、高度な専門的知識を必要とする人員を日給8,000円の非常勤で募集して再び話題に 2018年03月01日
給与改善を行う意向の企業が増える、帝国データバンク調査 2018年02月26日
ファーウェイの「大卒エンジニア初任給40万円」は中国内と比べれば安い? 2018年02月23日
エンゲル係数がここ数年上昇中 2017年02月20日
政府、携帯電話料金などの家計負担軽減を課題として対応を検討へ 2015年09月14日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事