吉之助と月照の入水が話題、「西郷どん」が新章突入へ!

2018年5月8日 06:40

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■大物キャストでさらに盛り上がりを見せそうな「西郷どん」

 NHKの大河ドラマ「西郷どん」は、5月6日に第17話が放送された。日本を海外から守ろうとする倒幕派の中心ともいえる薩摩藩出身である西郷吉之助。しかし、100年あまり日本を治め続けた徳川家の牙城を崩すのは簡単ではなく、さらに大老・井伊直弼の巧妙な罠に阻まれてしまう。

 改革を目指す人間模様が中心に描かれている本作だが、17話目にして吉之助に大きな変化が訪れる。そのシーンはネットでも大きな話題となり、新章を前にして視聴者を釘付けにした。

■斉彬の死によって状況が一変

 吉之助(鈴木亮平)は斉彬(渡辺謙)と共に、京で挙兵して江戸幕府に事態の重大さを訴えようと試みた。しかし、志半ばで斉彬は突如として死んでしまい、吉之助や月照(尾上菊之助)たちは窮地に追いやられてしまう。

 皆々が斉彬の弔い合戦に向かおうとする中、吉之助だけは冷静にことを進めることを考える。月照も同じ考えで、まずは水戸藩の力を借りることを助言する。吉之助は早速水戸藩に向かうも、門前払いを受けてしまう。そこで、慶喜(松田翔太)に会うも、彼から斉昭(伊武雅刀)は謹慎になったと聞かされる。

 あらゆる道を閉ざされる吉之助たちに追い打ちをかけるように、井伊直弼(佐野史郎)は幕府に立てつく武士たちを捕え始めた。後世にまで伝わる「安政の大獄」がはじまり、いよいよ江戸にも居られなくなってしまう。そこで、吉之助と月照は幕府も簡単に手を出せない薩摩藩へ向かうことになる。

■助かるはずだった吉之助と月照だが……

 旅慣れしていない月照と共に、吉之助はなんとか薩摩藩へ辿り着く。さっそく正助(瑛太)に月照を保護してもらうように依頼するも、薩摩藩に斉興(鹿賀丈史)が江戸から帰ってくることで状況は難しいと述べる。彼は斉彬の息子である久光に藩主を任せたかと思うと、影から薩摩藩を牛耳ろうとたくらんでいたのだった。

 斉彬に異を唱えていた斉興が幅を利かせることで、薩摩藩で身動きが取れなくなってしまう吉之助と月照。その上に「日向送り」という流刑まで言い渡され、ついに後が無くなってしまう。それでも正助は吉之助を助けるため直談判すると、月照を差し出せば命は助けてもらえるという判決に至った。

 正助は何とか吉之助にだけでも助かって欲しいのだが、やはり他人を犠牲にできない吉之助。彼は斉彬から譲り受けた命よりも大事な短剣を家に置き、月照と共に夜の海へ身を投げるのだったー。

 倒幕を志した人間たちの濃いドラマが描かれている「西郷どん」。教科書では簡単に事が運んだように見えるも、かなり苦しい状況が続いていたのが見て取れる。明治維新の立役者である西郷吉之助でも命の危機に瀕した状態となっていた姿が描かれていたが、5月13日からはじまる新章ではどのような歴史ドラマが展開されるのだろうか。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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