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2018年のノーベル文学賞、授賞を来年に延期へ
スウェーデンアカデミーは4日、2018年ノーベル文学賞の授賞を2019年ノーベル文学賞の授賞と並行して実施すると発表した。ノーベル財団もこの決定を支持している(スウェーデンアカデミーのプレスリリース[1]、[2]、ノーベル財団のプレスリリース、BBC Newsの記事、The Guardianの記事)。
スウェーデンアカデミーでは定員18名の会員がノーベル文学賞選考委員を務める。しかし、会員の夫でアカデミーの文化プロジェクトを率いる男性による女性18名への性的暴行疑惑や受賞者との利害関係が昨年報じられ、対応をめぐってアカデミーは紛糾した。そのため、アカデミーの活動正常化や社会の信頼回復に時間がかかることから授賞の先送りを決定したという。
アカデミーは今後、これまでの歴史的遺産を尊重しつつ近代化を図る。現在は認められていない会員の脱退に関する問題のほか、利害関係排除や機密情報管理の厳格化、内部での作業や外部とのコミュニケーションの刷新などを行うとのこと。
ノーベル賞の授賞は毎年行うべきとされているが、特殊な事情がある場合は先送りも認められる。ノーベル文学賞はこれまでに7回授賞を先送りしており、うち5回は翌年分と同時に授賞を行っているそうだ。ノーベル財団ではアカデミーの現状について、先送りが認められる状況だと述べている。なお、ノーベル文学賞以外のノーベル賞各賞については影響ないとのことだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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