シリーズ初!?兄弟ウルトラマン『ウルトラマンR/B』が7月よりスタート

2018年4月30日 09:08

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(c) 円谷プロ (c) ウルトラマンR/B製作委員会・テレビ東京

(c) 円谷プロ (c) ウルトラマンR/B製作委員会・テレビ東京[写真拡大]

 7月7日より放送開始が決まったウルトラマンの新TVシリーズ『ウルトラマンR/B(ルーブ)』。現在テレビ東京系にて土曜の朝9時から放送されている『ウルトラマンオーブ THE CHRONICLE』の後継番組となる。

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 ところで“シリーズ初!兄弟ウルトラマン”と銘打たれた本作ではあるが、思わず「えっ?」と驚かれた人も多いのではないかと思う。なぜなら、歴代のウルトラマンは「ウルトラ兄弟」と称されていたからだ。

■史上初となる兄弟ウルトラマン『ウルトラマンR/B』

 現在テレビ東京系にて放映中の『ウルトラマンオーブ THE CHRONICLE』だが、後続番組として『ウルトラマンR/B(ルーブ)』が7月7日(土)よりテレビ東京系6局ネット他にてスタートすることが発表された。

 ウルトラマンの新TVシリーズである本作『ウルトラマンR/B』は、史上初の兄弟ウルトラマンとして話題を集めており、キャッチコピーも「これは俺たち兄弟の物語。~」となっている。

 物語は、父と妹の4人暮らしの湊カツミ(兄)とイサミ(弟)が、ある日ルーブジャイロとルーブクリスタルを手に入れる。それにより兄は火のエレメントを宿した「ウルトラマンロッソ」に、弟は水のエレメントを宿した「ウルトラマンブル」へと変身。兄弟同士がぶつかり合いながらも共に成長し、強大な敵に立ち向かう姿を描く特撮アクション作品でありながら「家族」の絆も楽しめる連続ドラマだ。

 兄カツミ役を演じるのが舞台『おおきく振りかぶって』や『ハイキュー』にも参加した平田雄也(24歳)。弟イサミ役は舞台三輪明宏主演『毛皮のマリー』や「『髑髏城の七人』Season月」などに参加している小池亮介(22歳)が担当。監督は『ウルトラマンオーブ』に参加していた武居正能(たけすえ まさよし)がメガホンを取る。

■ところで「ウルトラ兄弟」ってどうなっているの?

 前述したように『ウルトラマンR/B』は“史上初となる兄弟ウルトラマン”となるのだが、「ウルトラ兄弟」という言葉を耳にして育った世代の中には、今回の“史上初となる~”に疑問を持たれた人もいるのではないだろうか。

 実は歴代の「ウルトラ兄弟」は本当の兄弟ではなく、“兄弟のように”仲が良い設定なのだ。これは元々が雑誌と製作側との齟齬のすり合わせの結果のようだが、その後も“宇宙警備隊の精鋭戦士団”や“人間の希望と末来を守る戦士たち”の呼称として「ウルトラ兄弟」は使われてきたらしい。

 しかし1974年に放映された『ウルトラマンレオ』では、主人公レオには生き別れとなった双子の弟アストラが登場。実はレオとアストラはこれまでのウルトラマンと違いM78星雲“光の国”出身ではなく、故郷を滅ぼされた“宇宙人”設定なのだ。当時のサブタイトルを確認しても「レオ兄弟対宇宙悪霊星人」や「飛べ!レオ兄弟 宇宙基地を救え!」など、レオとアストラを“レオ兄弟”として作中でも頻繁に扱っていた。

 その後レオたち兄弟も晴れて「ウルトラ兄弟」の一員に迎えられることとなったが、「ウルトラ兄弟」の定義はなかなかに難しくも複雑なのかもしれない。(記事:高塔・記事一覧を見る

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