大杉漣さんの死去に大きすぎる反響

2018年2月22日 21:51

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 「わかった、俺が死ぬよ!ただ、俺はここにいるみんなと俺たちの『バイプレイヤーズ』を撮れればそれでいいんだよ!だから、頼む、頼む、頼む!」

 これは、昨年テレビ東京で放映された『バイプレイヤーズ』のクライマックスシーン。

 『バイプレイヤーズ』という(劇中内の架空の)映画の撮影を強行して、命の危機にさらされた状態で、大杉漣が土下座をしながら叫ぶ姿は、鬼気迫るものがあった。

 そして、まさに、そのセリフどおり、現在放送中の『バイプレイヤーズ2』の撮影現場で倒れた彼は、松重豊に付き添われて病院に行き、出演者全員……遠藤憲一、田口トモロヲ、光石研らに看取られて、息を引き取ったという。

 ピンク映画から、北野作品、特撮まで、そしてVシネからNHKまで、幅広いジャンルで活動し、共演者、スタッフに信頼され続けた立ち振る舞いやプロ意識は、このかけがえのない名バイプレイヤーの死去に、多くの弔意がネット上、さらにはマスコミ上で取り上げられているところからもうかがい知れるだろう。

 ドラマだけではなく、バラエティー番組にも出演し、さらにはナレーター、MCといった表の活動だけでなく、サッカーファンとして、特にJ2徳島のサポーターとして、熱心に競技場に姿を見せていたことから、サッカーファンからも「兄貴」のように慕われていた。

 こんなに多くの人からの、心からのお悔やみのコメントを受ける俳優はいないし、これからもなかなか出てこないと思う。

 役柄の上ではどんな性格の人間でも演じきれる実力派俳優の素顔は、気さくで穏やかな、それでいて、年下だろうと後輩だろうと、あたりまえのような気遣いが身についている、自然体の優しさと強さに裏打ちされた、魅力尽きない男性のそれだった。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る

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