米国のような理想的な反発は期待しづらいところか/後場の投資戦略

2018年2月16日 12:19

印刷

記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21699.71;+234.73TOPIX;1738.72;+19.45

[後場の投資戦略]

 日経平均は心理的な抵抗だった5日線を上回って始まっており、買戻しの流れが強まっているようである。円相場が1ドル106円05銭と105円台が視野に入るなかでは、相当強い値動きに映るだろう。ただし、セクターでは内需・ディフェンシブ系が上位に位置しており、慎重姿勢はくすぶっている状況である。米国のように明確にトレンドが反転をみせてくると資金流入が強まるだろうが、日本株については自律反発の域は脱しておらず、引き続き見極めが必要である。中国が休場であることも、悪材料が出難い見方になっており、手掛けやすくさせているようだ。

 また、政府は、衆参両院の議院運営委員会理事会に、4月8日に任期切れを迎える黒田日銀総裁を再任する国会同意人事案を提示した。これ自体にはサプライズはないが、金融緩和から正常化に向けた動きが意識されており、これが円高・ドル安に向かわせやすいだろう。米国のような理想的な反発は期待しづらいところである。(村瀬智一)《AK》

関連記事