2018年の三ツ矢サイダーの新戦略は「氷点下」と「容器刷新」

2018年2月4日 15:43

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三ツ矢の自販機のイメージ。(画像:アサヒ飲料発表資料より)

三ツ矢の自販機のイメージ。(画像:アサヒ飲料発表資料より)[写真拡大]

 日本で生まれた炭酸飲料ブランド、「三ツ矢」は今年(2018年)で生誕135年である。同ブランドを現在保有しているアサヒ飲料が、今年の三ツ矢のブランド戦略を打ち出した。

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 目玉の変更点は二つある。まず一つは、氷点下でサイダーを販売する自動販売機をこの春から全国展開していくこと。もう一つは容器の刷新による新商品の投入である。

 まずは一つ目からいこう。氷点下のサイダー。炭酸水の凍結直前、すなわち氷点下5度まで冷やした「三ツ矢サイダーPET430ml」を提供する自動販売機が、今年の4月から全国に設置される予定となっている。自動販売機メーカーである富士電機と、アサヒ飲料の技術研究所が5年の歳月をつぎ込んで共同開発したもので、通常のコールド(5度くらい)と氷点下5度の商品を同時に販売できるものであるという。

 当然ながらねらい目は夏場であり、観光地や商業施設などを中心に、設置を強化して、三ツ矢の爽快感を全面に押し出していく。

 もう一つは、パッケージの刷新、といっても従来のパッケージに変更はない。追加があるだけである。中型容器、ILサイズを新たに投入するという話である。

 まずは「三ツ矢サイダー ゼロストロング」。3月20日より、パッケージと中身が変更になる。強炭酸の爽快感はそのままに、果実由来の香りで後味を強化したという。

 いま一つは、「三ツ矢サイダーW(ダブル)」。こちらも3月20日リニューアル。食物繊維(難消化性デキストリン)により中性脂肪の上昇を穏やかにし、また血糖値の上昇をやわらげる機能を持った、Wトクホの商品を、よりおいしさや健康感を強調したパッケージにリニューアルするという。

 ちなみに三ツ矢は一番最初は当時の宮内庁が御用達として設立したもので、長い歴史のうちにはいろいろの変転があったが1949年に朝日麦酒が誕生したときに譲渡されて今に至っている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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