「らしさ」が企業の成長を支える カルビーとソニー

2018年2月2日 10:05

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 スナック菓子大手のカルビー「らしさ」を改めて痛感させられる報道に接した。10年来「ポテトチップス」や「じゃがりこ」用の業務用ジャガイモの品種開発と取り組んでいるという。ジャガイモというと「男爵」「メークイン」が頭に浮かぶが、これらは料理用。菓子の材料には向かない。病害虫に強くなくてはならないからだ。言い換えればでんぷん質が多く、糖度が低くなくてはダメ。何故ならカルビーは菓子用ジャガイモを年間30万tも使用しているからである。

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 そんな品種開発の結果、昨年「ぽろしり」が第1号として生産された。ことしから「ぽろしり」製ポテトチップスが店頭に並ぶ。2003年に開発され、16年に契約農家で「作付け」が始まった。カルビー側では「今年から毎年、新品種のジャガイモでつくった商品を出し続けていく予定。乞う、ご期待」としている。詳細な過去は他に譲るが、いかにもカルビー「らしさ」を感じさせる報だった。

 そんなニュースに接し、ある企業が頭に浮かんだ。「回復、再成長段階入った」とされる、ソニーである。

 同社が「平井一夫社長」直轄で「新規事業創出部」を設けたのは、2014年4月だった。ソニー担当のアナリストはその背景をこう話してくれた。「アップルなどに押されリストラを迫られた平井さんの、ある意味では賭けだったともいえる。ウォークマンの様な画期的製品を生み出す土壌を再構築できるか否かに、ソニーの将来はかかっているという決意を形にしたものだった」。

 具体的には、社内オーディションが行われる。提案が通過するためには「一定の売り上げを実現しうる計画」が認められる必要がある。現時点で製品化が決まったのは7点。「三日坊主を解消するためのアプリ」といった「今風」「興味をそそる」ものもあるが、収益貢献度となると微々。

 だが結果を急ぐべきではないと考える。先のアナリストは「海外法人からもオーディションに参加したいという声が増えてきたことから、欧州に拠点を置いた。これからが大事」とした。

 第二のウォークマンを生み出すソニー「らしさ」が根付くかどうかである。(千葉明)

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