【業績でみる株価】スタジオアタオは高値圏で堅調、18年2月期予想は増額の可能性

2018年1月22日 12:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 スタジオアタオ<3550>(東マ)は、自社ブランドの婦人用バッグや財布などを店舗およびネットで販売している。18年2月期増収増益予想である。第3四半期累計の進捗率が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は上場来高値圏で堅調に推移している。上値を試す展開が期待される。

■自社ブランド「ATAO」など婦人用バッグ・財布を販売

 自社ブランドの婦人用バッグや財布などを店舗およびネットで販売している。17年2月期の販路別売上構成比はインターネット販売52%、店舗販売42%、その他6%だった。

 神戸「ATAO(アタオ)」を中心に、パリ「IANNE(イアンヌ)」、ヴェネツィア「ROBERTA di Camerino(ロベルタ ディ カメリーノ)」、およびイルメール島(夢の国)「ILEMER(イルメール)」の4ブランドを展開している。なお「ROBERTA di Camerino」は、マスターライセンサーである三菱商事から商標の使用・製造輸入販売に関する権利の許諾を受け、国内におけるサブライセンサーとなっている。

 店舗は神戸本店など首都圏と関西都心部中心に展開している。17年3月にはIANNE銀座マロニエゲート店、17年11月には名古屋エリア初となるATAO名古屋松坂店を新規出店した。17年11月現在の合計店舗数は国内11店舗、海外1店舗(パリのIANNEギャラリー)である。

 トレンドに左右されない商品企画、定番商品を人気商品化するノウハウを強みとして、O2Oの施策を活用しながら、長期的・安定的に収益を拡大する事業展開に取組んでいる。

■18年2月期増収増益予想、3Q累計進捗率高水準で通期増額の可能性

 18年2月期連結業績予想は、売上高が17年2月期比16.0%増の33億30百万円、営業利益が8.3%増の5億円、経常利益が12.5%増の5億円、純利益が12.1%増の3億40百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比23.2%増の25億16百万円、営業利益が26.4%増の4億76百万円、経常利益が31.9%増の4億77百万円、純利益が41.7%増の3億29百万円だった。インターネット販売、店舗販売ともに引き続き好調に推移した。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が75.6%、営業利益が95.2%、経常利益が95.4%、純利益が96.8%と高水準である。通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は高値圏で堅調

 株価(17年9月1日付で株式3分割)は1月10日に上場来高値3270円まで上伸した。その後も高値圏で堅調に推移している。1月19日の終値は3000円、今期予想連結PERは約55倍、時価総額は約188億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって上昇チャネルを形成している。上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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