ユーロ週間見通し:下げ渋りか、経済好調でユーロ買い継続も

2017年12月16日 15:25

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記事提供元:フィスコ


*15:25JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、経済好調でユーロ買い継続も
■やや弱含み、米税制改革法案成立への期待高まる

先週のユーロ・ドルはやや弱含み。欧州中央銀行(ECB)が金融政策の据え置きを決定し、成長見通しを引き上げたが、2020年時点でもインフレは2%目標に達しないとの見通しを明らかにしたことが要因。米税制改革法案の年内成立への期待が高まったこともユーロ売り・米ドル買いを促した。取引レンジ:1.1718ドル-1.1863ドル。

■弱含みか、ECBは大規模な金融緩和策継続の方針

今週のユーロ・ドルは弱含みか。14日開催された欧州中銀(ECB)理事会でのハト派寄りの姿勢が嫌気され、ユーロの上値はやや重くなりそうだ。2018年の米利上げペースは鈍化する可能性があるものの、目先的には税制改正法案の成立を見込んでユーロ売り・米ドル買いが優勢となりそうだ。

予想レンジ:1.1600ドル−1.1850ドル

■もみ合い、ECBの金融緩和策は当面継続の公算

先週のユーロ・円はもみ合い。ECBは大規模な金融緩和策を継続するとの見方は変わっていないことや、ドイツの政権協議の先行き不透明感は払しょくされていないことから、ユーロは伸び悩んだ。米ドル・円相場がやや円高方向に振れたことも影響したようだ。取引レンジ:132円06銭-133円89銭。

■下げ渋りか、経済好調でユーロ買い継続も

今週のユーロ・円は下げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)理事会で早期利上げには慎重な姿勢を示した。ただ、ECBはインフレ見通しを上方修正している。今後発表される経済指標の多くは良好な内容になるとみられており、ユーロ圏経済の緩やかな回復を想定してユーロ買いがただちに縮小する可能性は低いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・20日:10月経常収支(9月:+418億ユーロ)

予想レンジ:131円00銭-134円00銭《FA》

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