人気の日常系いやしアニメが映画に!「ごちうさ」が人気の理由

2017年11月21日 23:10

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主人公的ポジションであるチノとココア。この2人のやり取りに癒された人も多いだろう(c)ご注文は製作委員会ですか??

主人公的ポジションであるチノとココア。この2人のやり取りに癒された人も多いだろう(c)ご注文は製作委員会ですか??[写真拡大]

■日常系アニメ「ごちうさ」の劇場版が公開!

 2000年以降、アニメ界では大きな変化が生まれている。それまでは、何らかの苦境に立たされた主人公が、それを克服していく状況を描いたものが多かった。しかし、最近では主人公の何気ない日常を描き、その日々に癒されるようなアニメが流行している。

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 このジャンルの火付け役とも言えるのが「けいおん!」かと思われる。高校生がただ話したり下校したりするシーンが多いアニメだが、多くのファンを獲得することになった。こうしたジャンルは下火になることなく、2017年になっても1クールに1本は何らかの形で放送されているのではないだろうか。

 そして、日常系アニメの中でも大きな人気を誇っているのが「ご注文はうさぎですか?」だ。このアニメでも女の子たちがただ楽しそうに生活している姿が中心となっているが、2017年11月11日には劇場版が公開されるほどの人気を誇っている。

■「ご注文はうさぎですか?」とは

 「ご注文はうさぎですか?」(通称ごちうさ)は「まんがタイムきららMAX」で2011年から連載が続いている4コマ漫画。「まんがタイムきららキャラット」でゲスト掲載されたり、「アニメディア」でも一定期間の間だけ連載されたこともある。

 大筋な話としては、高校進学に合わせて木組みの家と石畳の街にココアという女性が引越してくる。彼女の通う高校には「下宿先の家に奉仕をする」という決まりがあり、自分の下宿先がどのような場所か楽しみにしながら街にやってくる。

 しかし、土地勘のない街で迷子になったココアは、とりあえず「ラビットハウス」と呼ばれる喫茶店に入店する。そこにはチノと呼ばれるかわいい中学生と、ティッピーという不思議なウサギがおり、一気に木組みの街を気に入るココア。癒されながら自分の下宿先を聞くココアだが、まさに自分が休憩しているその場所が下宿先だったのだ。彼女はその喫茶店で住み込みで働きながら、チノの「自称」姉として生活することになる。

■アニメ化で人気爆発

 何気ない高校生の日常を描いている「ごちうさ」だが、2014年よりテレビアニメ化。キャッチコピーは「すべてが、かわいい」や「かわいさだけを、ブレンドしました」となっている。このキャッチコピーに違わずチノやココア、そして彼女たちの友達が巻き起こす喫茶店での日常やお泊り会など、青春の1ページをこれでもかと見せてくれる。

 このアニメが人気なのは、可愛い女の子たちのそんな日常が丁寧に描かれている点だろう。彼女たちの楽しそうな姿を見せることでキャラ愛を育み、つい見ている側も幸せな気持ちになれる。何かと忙しい中で細やかな幸せを感じられるのが「ごちうさ」人気の秘密だろう。

 アニメはすでに2期も放送されており、2017年11月11日にはその続編となる劇場版アニメも公開された。劇場版も話題となっており、一時期はツイッターのトレンドワード入りを果たしたぐらいだ。

 すでに一般化しつつある日常系アニメ。今までに興味が無かった人も、流行を察知する意味も兼ねて「ごちうさ」を見てみてはいかがだろうか。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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