オンライン麻雀「東風荘」が2018年3月末でサービス終了

2017年11月3日 17:04

印刷

画像はイメージです。

画像はイメージです。[写真拡大]

 かつてオンライン対戦型麻雀ゲームとして人気を誇った「東風荘」が、サービス終了を発表した。サービス終了日は、2018年3月末日を予定している。

【こちらも】今年終了した基本無料ゲーム、100タイトル以上に

 東風荘は、1997年6月に正式サービス開始となった、古参のインターネット麻雀ゲームである。基本的には無料で、二次元的に描かれたのっぺりとした牌など、シンプルなインターフェイスが特徴だった。

 特にサービス開始当初は、麻雀以外のオンラインゲームの数や種類も少なく、競合サービスに有力なものが限られていたこともあって、大変な賑わいを見せるゲームであった。また、有志によって、「闘牌の特徴」を分析する外部ツールなどが作られもした。

 かつては、事実上オンライン麻雀といえば東風荘のことであった。実卓よりもデータの保存がしやすいなどの特徴もあって、統計的分析を持ち込むことで麻雀界に革命を起こしたと言われるベストセラー『科学する麻雀』の著者とつげき東北氏も、往年の東風荘プレイヤーの一人である。

 外部にはあまり知られていないもう一つの特徴としては、チャット機能が充実していた。基本的にはリアルタイムで会話が可能であり、ゲーム中も会話ができ、卓待ちのためのロビーにも多くの人がいたため、最盛期にはそれ単体で一つのコミュニティの様相を呈していたほどだ。

 だが、その後ネット麻雀の主流は「天鳳」へと移行し、東風荘は久しく衰退状態に陥っていた。その原因についての分析は筆者の手に余るところであるので、天鳳にはチャット機能がほぼないという事実、そして喰いタンなどのルールがかなり東風荘とは異なるものである、という事実を述べるにとどめよう。

 何にせよ、筆者も全盛期を知るプレイヤーの一人であるので、寂しいという感情がないではないが、来るべき日が来たのだとも思う。なお、公式ページのトップには、管理人からの「21年間への感謝」の言葉が綴られている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

関連記事