人気アニメ「けものフレンズ」のたつき監督が降板、ネットでは署名活動も

2017年9月26日 20:35

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■人気アニメの制作監督が突然の降板を発表

 2017年1月に放送された「けものフレンズ」は、制作陣も予想しなかった大ヒットを記録した。今では、アニメからはじまり様々な形でコラボが実現しており、アニメ第2期の制作も7月には判明している。しかしここにきて、本アニメの制作監督が突如降板するというニュースが流れた。

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■突然の降板発表にファン動揺

 「けものフレンズ」の制作を務めるたつき監督が、9月25日、自身のTwitterにて「けものフレンズ」の制作から外れることを発表した。この発表は何の前触れもなく、ネット上では悲報として瞬く間に知れ渡ることになった。

 Twitterでの情報によると、降板については自身が自主的に申したのではなく制作元であるカドカワの意向のようだ。現在のところ、カドカワ広報に問い合わせをしても担当者不在とのことで詳細は闇の中だ。

 このニュースにショックを受けた「けものフレンズ」ファンは後を絶たないようだ。たつき監督のTwitterを見たファンたちはSNS上で抗議運動まで起こっている。また、「Change.org」と呼ばれる署名サイトでは「たつき監督辞めないで!」という署名ページが作られており、1日で4万人近くの賛同者がすでに集まっている。

 アニメ「けものフレンズ」においてたつき監督の存在は大きく、彼無しでは同作品は成り立たないと考える人は多くいるようだ。また、外国人と思われる署名やコメントも出てきており、「けものフレンズ」の人気は国内にとどまっていないことがわかる。

■ニコニコ動画でもコメントが荒れる事態に

 今や多くの人が耳にすることになったコンテンツ「けものフレンズ」。同アニメは動画投稿サイト「ニコニコ動画」でも放送されており、第1話の再生回数は1千万回を超えている。この数は公式チャンネル配信のアニメ部門ではトップの記録だ。

 しかし、たつき監督の降板が決定した後は、動画のコメントに批判がたくさん付く事態となっている。怒りや悲しみだけでなく、「ニコニコ動画」のプレミアム会員解約宣言やカドカワの株価速報が流れるなど、会社運営にかかわる事態にまで発展している。

 「けものフレンズ」は一部のファンだけが盛り上がっている内輪的なアニメではない。日清の人気商品「どん兵衛」とのコラボCMが流れるなど、全国的に知れ渡るコンテンツとなっている。それだけのムーブメントを起こしたアニメ監督を降ろしたカドカワの判断には何があったかは、だれであろうとも気になるところだろう。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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