ネット広告を自動生成するAIライター サイバーエージェントが開発へ

2017年8月30日 19:54

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 サイバーエージェントは29日、広告クリエイティブの自動生成を専門に研究する組織「AIクリエイティブセンター」を設立したと発表した。それに伴い、検索連動型広告のタイトルとディスクリプション(TD)の大量生成、入稿、差し変え、レポートを一貫して行うサービス「QSクリエイター」の提供を開始した。

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 近頃のインターネット広告においては、各メディアの配信フォーマットとアルゴリズムの理解が求められており、クリエイティブ運用の際は変化するそれらに量とスピードの両面で対応していく必要がある。

 こういった背景があり、「AIクリエイティブセンター」は設立された。目的はクリエイティブの開発および運用だ。広告クリエイティブの自動生成について研究し、最先端の広告クリエイティブ自動生成サービスの開発、提供を行っていく。

 そのサービス第一弾として提供される「QSクリエイター」は、検索連動型広告におけるテキストライティングの最適化と自動化を目指すもの。アルゴリズムにより効果があると判断された広告文のタイトルおよび説明文をAIに機械学習させ、業務効率を高める。

 さらに、サービス提供に合わせ20名の専門ライターチームを構築し、新規TDの大量制作から分析までをオペレーショナルに実行。大量のテキストクリエイティブ制作および掲載を可能にし、検索連動型広告の品質向上とデータ実績の蓄積も望める。

 検索連動型広告とは検索ワードに連動して表示される広告を指し、テキスト形式が中心。ユーザーが興味を向ける対象に関連した広告が表示される。その広告効果の最大化を図るサービスともいえる。

 今後は、各媒体でそれぞれ効果的と判断された蓄積データをAIに組み込んで学習させ、サービスを順次拡大してく予定。人とAIを掛け合わせることで、検索連動型広告におけるより効果的なテキストクリエイティブの大量生成実現を目指す。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る

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