山中慎介、具志堅用高の日本記録V13ならず WBC世界タイトルマッチ

2017年8月16日 07:29

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 15日、京都の島津アリーナ京都でボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦が行われた。12試合連続防衛中の王者・山中慎介が同級1位のルイス・ネリ(メキシコ)に4回TKOで敗れた。勝てば具志堅用高が1980年に達成した世界戦13連続防衛の日本タイ記録達成であったが、目前にしての初黒星となった。

 1R、山中は右ジャブから左ストレートを当てるがネリも挑戦者らしく攻めに出て右ジャブからの左ストレートや左フックで山中の頭をヒットする。2R、山中は左ジャブからボディを打つもネリもフックで応戦、終盤左フックが山中の顔面を捉え山中も左フックを返す。3R、山中は右ジャブから左ストレートでネリの顔面を捉え、ネリも前に出て反撃もをするもフットワークでかわしながらジャブを繰り返す展開。

 4R、ネリが左ストレートで攻めると、山中はクリンチで逃れてから左ストレートを返すも単発に終わる。1分過ぎにネリがフックを当てると山中の足がぐらつき、ネリはフックを左右から連打する。2分過ぎにもネリが左右からの連打を山中に浴びせロープ際に追い詰める。そして2分29秒、手が出せない山中にセコンドがタオルを投げ込んで山中のTKO負けが決まった。

 4Rとまだ早いラウンドであり、あと30秒でゴングだっただけに惜しまれるが、ロープのおかげで崩れ落ちないだけではセコンドもたまらなかった。2011年11月から守っていた王者の座を奪われ、山中は呆然としたままリングを去った。

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