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アカカミアリという有毒のアリが国内で見つかる ヒアリに続き
masakun曰く、 強い毒を持つ「ヒアリ」が日本に上陸したことが話題となっているが、今度は大阪市で空のコンテナから有毒のアカカミアリが見つかったという。詳細は現在調査中であるとのこと(大阪市報道発表資料)。
今月8日にフィリピンマニラ国際港から出荷されたコンテナは、17日に大阪南港に水揚げされ、20日大阪府岸和田市に搬送コンテナから荷出しされたあと21日一旦空のコンテナとして南港に戻された。翌日岸和田市に移動し、利用者が空のコンテナ内をチェックしたところ蟻を発見した。環境省に同定を依頼したところ、26日に特定外来生物であるアカカミアリ(Solenopsis geminata)と確認されたという。
NHKニュースには「今月20日に神戸港で見つかったアカカミアリが大阪・南港でも見つかっていた」とある。環境省によれば、先月日本で初めて発見がされたヒアリの周辺調査で「ヒアリが確認された場所から約120m東側の連続する亀裂2ヶ所において、新たにヒアリに似た個体が約100個体確認されたため」殺虫処理の上サンプルを採取し調べたところアカカミアリだったという(環境省「神戸港におけるアリの調査状況報告について」)。
ちなみにアカカミアリの原産はアメリカ合衆国から中米で、体長は3~5mm、赤褐色の体色に頭部は褐色のアリで、水に浮かんで集団で移動するなど拡散能力が高い。「米軍の物質輸送にまぎれ込んで侵入したものと考えられており」硫黄島や沖縄本島で定着が確認されている(特定外来生物の解説:アカカミアリ[外来生物法])。
今回大阪府は「見慣れないアリなどを見つけても触らないでほしい」と呼びかけている(NHKニュース)そうだが、大きさが小さすぎるゆえに日本に広く分布しているイエヒメアリ(日本産アリ類画像データベース)と見間違えるかもしれない。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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