ヤマハのサイレントバイオリンYSV104BRと、付属品のコントロールボックス(左)。(画像:ヤマハ発表資料より)[写真拡大]
ヤマハは、静音楽器「サイレントシリーズ」の新製品として、4月下旬、ヤマハサイレントバイオリン「YSV104」を発売する。最新技術の導入により、従来の静音性を維持しつつも、アコースティックバイオリンのような空気感のある音や自然な弾き心地を楽しめるという。
ヤマハのサイレント楽器、実は結構歴史のあるもので、初代モデルはヤマハサイレントバイオリンSV-100、1997年の発売である。つまり今年で20周年を迎える。バイオリンだけでなく、ヤマハらしくピアノもあるし、ドラムセットのサイレントものまである。ドラムといえば昔は「練習するのが近所迷惑な楽器」の筆頭たるものであり、その登場は音楽界にとっては大きな福音であったことだろう。
サイレントバイオリンに話を戻そう。サイレントバイオリンは名前の通り、あまり音が出ない(一応念を押しておくと、当然のことではあるが完全な無音ではない)ことが特徴である。従って、自宅で(何なら一晩中)心ゆくまで演奏しても、隣人から怒鳴り込まれる心配がいらないわけである。
実はサイレントバイオリン出現以前にも、バイオリンの消音器というものは実用化されていて、普通のバイオリンはこれを使って練習するものらしいが、これはやはり制音力に限界があり、強く弾くとそこそこの音が出てしまう。思いっきり練習したければ、サイレントバイオリンの方がいいというわけだ。
では今回発売となる商品、、YSV104について見てみよう。これはヤマハによれば、発売20周年を記念した、最新の技術を搭載した進化系、次世代モデルのサイレントバイオリンである、という。
まず、音である。これは、従来品をさらに凌ぐ「アコースティックバイオリンの再現」を追及している。次に重量については、「アコースティックバイオリンとほぼ同程度の重量」にしてあるそうだ。
サイレントバイオリンは基本的には、初心者向けの、入門用モデルだという位置づけをする向きが強い。つまり、サイレントバイオリンでバイオリンを覚えた後で、アコースティックバイオリンに違和感なくステップアップできる工夫がされているというわけである。
最後に価格について述べる。まず、スタンダードモデル、YSV104が9万9,800円。弓、ケース、松脂を加えたセットモデルのYSV104Sは、13万円。以上いずれも税抜である。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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