ALLOUT!! 第11話「センスねェんだよ」 【感想レビュー】

2016年12月24日 19:25

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ALLOUT!! 第11話「センスねェんだよ」 【感想レビュー】(C)雨瀬シオリ・講談社/神高ラグビー部|TOKYO MX、MBS、BS11ほかにて好評放送中

ALLOUT!! 第11話「センスねェんだよ」 【感想レビュー】(C)雨瀬シオリ・講談社/神高ラグビー部|TOKYO MX、MBS、BS11ほかにて好評放送中[写真拡大]

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 街中はすっかりクリスマスムード一色ですね。某鶏肉チェーン店のCMソングが口をついて離れない筆者です。何故か自然に、楽しかった事を消し去ってしまっていて、気が付いた時に愕然としました。

 べ、別にクリスマス嫌いじゃないんだからねっ!

■ALLOUT!! 第11話「センスねェんだよ」のあらすじ


 嶺蔭学園へ偵察に向かった祇園と賀茂先輩。かき氷を食べ過ぎて遅刻してきた嶺蔭のエース、残波琉人に見つかってしまいます。神奈川王者嶺蔭のナンバー8(赤山先輩と同ポジションです!)が何故か、賀茂先輩と同ポジションのスクラムハーフで練習試合に参加。

 小さい選手が選ばれる事が定石のスクラムハーフなのに、身長192cmの残波が抜擢されることに賀茂先輩は驚愕します。

 ですが、本当の驚きはここからでした。

 残波の常識外れのプレイと、神奈川王者の実力に度肝を抜かれた帰り道、二人は偶然嶺蔭双子フランカーの霧島関人&国人と出会い、祇園は兄、関人と意外な事で意気投合して……

■そして今回のオールアウトの感想


 前話はKAWAII!!無双でしたが今話は……賀茂先輩がKAWAII!!無双でした。

 真面目な顔から驚愕顔、おちゃらけ顔、先輩らしさ等々賀茂先輩の魅力全開でもう、KAWAII-!!

 コミックリリーフ的な役回りが本当に良く似合う先輩ですね……賀茂先輩好き……賀茂先輩と祇園はちっちゃい繋がりで、仲良しコンビですねー。

 体格へのコンプレックスとか、お互いがお互いをカッコイイと思ってるところとかが、本当、良いです……もえ。

■残波無双とルール説明


ALLOUT!! 第11話「センスねェんだよ」
 ラグビーはボールを前へパスできない競技で、ポジションによって体格や必要とされる技能に差がある事は、作中でも何度か説明されてきました。

 味方へのパスは後方か真横のみ可で、前方へのパスや、前方へボールを落としてしまう事は反則。

 ポジションは大まかにフォワード(FW)とバックス(BK)に分かれています。前方8人のFWがスクラムを組む、体格の良い人が選ばれる傾向にあります。後方7人のBKは主に走りやパス回しでボールを運ぶ、足の速くテクニックのある選手やBKに比べ小柄な体格の人が選手に選ばれる傾向があります。

 なので、初心者で小柄な祇園は、最初BKのウイングに選ばれたんですね。

 そして祇園と同じく賀茂先輩もBKのスクラムハーフで活躍しています。

 スクラムハーフは、FWとBKの繋ぎ役。スクラムの時にボールを入れたり、そのボールを手で取り出したりする役目があり、的確な判断や俊敏性、パスの速さ等が必要とされるポジションです。

 残波がどんなパスをだすのか、と賀茂先輩が注目します。

 が、残波のパスは意外と遅い。しかもパスを出すことがほとんどなく、ただ前へと進んでいくだけのようなプレイでした。

 後方にパスできないラグビーでは、遅いパスや無意味なパスを重ねると、その分だけ、プレイできる最前線が下がってしまいます。

 体格が良くパワーもある残波は自分一人で前線を押し上げるだけ押し上げ、最後に味方にパスしたり、自分でトライを決めたりできる。普通のスクラムハーフは横にボールを動かすのに対し、残波はボールを縦に動かすことができる。

 「9人目のFW」と賀茂先輩が称し、イマイチ解っていない祇園に「赤山が2人いると思えばいい」とかみ砕いて教えてくれます。

 一瞬で、「それはヤバイ」と祇園が震えているのが可愛かったぁ……。そうだよね、あんな人の一人や二人ヤってそうな武将先輩が敵方に2人もいたら、そりゃぁ震えるよね!

■スポーツショップでちっちゃいコンビが仲良くてっ


ALLOUT!! 第11話「センスねェんだよ」
 嶺蔭からの帰り道、スポーツショップに寄った祇園と賀茂先輩。

 ここで発覚した事実。

 今まで祇園は賀茂先輩のお下がりスパイクを使い続けていた!!特定層の目が光ったこと請け合いですね。

 そう、腐れた民は本筋とは関係のない細部から本筋を凌駕する何かを発見ねつ造する技術を持っているのです……。

 まぁ、それは置いておいて、賀茂先輩がいちいちKAWAII……そしてスパイクの値段にビビる祇園もKAWAII……。

 そして賀茂先輩の真面目顔が涼やか凛々しい……。祇園の告白に?を飛ばす賀茂先輩が可愛いいや萌え。

 賀茂先輩と鹿島 耕一郎(かしま こういちろう)先輩の中学時代のエピソードも垣間見え、身長の無い事を気にしている祇園に、かつて自分が立ち直ったきっかけを話してくれます。

 真面目と茶目っ気を併せ持ってる賀茂先輩は、本当にいい先輩ですね……。

 そして、部内の人間をあだ名で呼んでるのもKAWAII……さらっと、神高のフランカー二人、兵主 進乃介(ひょうす しんのすけ)と春日 寛邦(かすが ひろくに)をまとめて馬鹿扱いしているのも、3年組の仲の良さを感じさせますね。

■オタクならとても共感できる


 そんなこんなで、試合に響きそうなスパイクを選んでいると、偶然嶺蔭の双子フランカー兄弟と出会います。
霧島兄の関人はアニメ「みらくらリリンちゃん」が大好きで、偶然そのアニメを知っていた祇園と意気投合するんですが……。

 もう、ここからはオタクあるあるすぎて、共感の嵐でした……。そうだよね、わかる。自ジャンル話できる人が、偶然現れたらああなるよね。

 推しやCPが多少違っても「それもいいよねー!わかるー!」って絶対言う。鑑賞会しようって言うし、なんならイベント一緒に行く?って言う。ましてや推しが被ったら泣く。嬉しさに泣くね。その人の存在に感謝すら覚えます。

 フランカーの適性を試す、と祇園を試験する関人ですが、判定は向いてない、の一言。弟の国人が抜き合いを提案して、ダメ出しされた祇園を試すと、ある事に気が付きます。

 そう、あきらめが悪い祇園の姿はかつての兄、関人そっくりだったのです。

 過去の関人はスポーツとは縁遠そうなオタクで、体力もなければ、大きな人間にタックルする事もできなかった。
それを「新刊でリリンちゃんの好みが判明」したから「強くなる」と決めたのだ、と国人が所属しているラグビー部に入ります。

 基本的な体力からして足りていない関人はチームの中で明らかに劣っていて、練習に耐えきれず吐くこともしばしばだったよう。

 それでも、帰宅後、弟に頼んで自主練したり、諦めることを知りません。その姿は痛ましい程で、国人はセンスが無いのだからもうやめろ、と怒鳴ります。関人は「強くなると決めた」のだとボロボロに泣きながらその言葉を拒否。まさに底辺から神奈川王者のフランカーへと上り詰めた兄と、祇園を重ね合わせた国人は、「きっと強くなる」と祇園を励まします。

 もう、この下りが熱いの萌えなのってね。

 「好きの」一念岩をも通す関人も凄いですが、それを否応なしに傍で見続けた弟、国人の気持ちを想像すると、奇声を発して悶え転げそうにじゃない、その心痛はいかばかりだろうかと、胸が痛みます。

 そしてこの辺りの無茶過ぎる情熱は「推しがエジプト王朝のファラオだから」とヒエログリフを読める様になってみたり、「推しキャラが海外に住んでるから」と該当国の言語を習得して移住してみたり、「推しに関する情報を集めに集めていたら気が付いた時には研究者になっていた」とかのオタクあるある?を彷彿させました。

 ラグビーが好き、より先に、大好きなリリンちゃんの好みだから、が先に来ている辺りがオタクのオタクたるゆえんですね……。

 そして多分、関人からみた、国人が「強くてカッコイイ」人だったんですね解ります。

■まとめ


 魔法ステッキの使い方がわからなくて敵を撲殺しちゃうリリンちゃんを妖精が構成していくアニメ、「みらくらリリンちゃん」が普通に見たいです!!

 次話12話「合同練習」みんな大好き赤山武将がげっそりしてる理由に、全力待機!!

ALL OUT!!( オールアウト ) 感想レビューのまとめ

(あにぶ編集部/笠井)

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