インド初のサーキット用電気バス、メイド・イン・インディアのEV

2016年10月26日 21:19

印刷

記事提供元:Auto World News

アショック・レイランド社による電気バスVERSA EV (アショック・レイランド社)

アショック・レイランド社による電気バスVERSA EV (アショック・レイランド社)[写真拡大]

 インドの商用車メーカー、アショック・レイランド社(ヒンドゥラグループ)は19日(現地時間)、インド初のサーキット用電気バスを公表した。同社が掲げる大量輸送の可動性に対する未来ビジョンに従い、インド人の手によって設計段階からすべてインド国内で製造された完全な「メイド・イン・インド」の電気バスだ。CO2排出ゼロを徹底しており、インド国内の道路との整合性や荷重条件を配慮したものとなっている。

 今回の開発を受け、インド東部、タミル・ナードゥ州政府商務省で副次官を務めるシュリ・アンブジ・シャーマ氏は、「本日は我々インド国民、そしてインドという国にとって非常に意義深い日となった。インド人の、インド人による、インド人のためのこの完全型の電気バスは、公共大量輸送システムの躍進に影響を与えることとなった。並びに、燃料の輸入にかかる費用を抑えようとするインド政府に拍車がかかり、我々をはじめ、未来の世代にとっての希望となることを約束する」とコメントし、インドの功績を称えた。

 アショック・レイランド社の取締役を務めるヴィノッド・K・ダサリ氏によれば、今回開発された電気バスは、ここ数年でインド国内のみならず、世界へ向けて最高のソリューションを発信するようになったインドの技術力の証左であるともいう。

 同社は2015年4月、「FAMEデリー」ワークショップにて、近日中に電気で動く列車のようなシステムを備えた乗り物を生み出すことを発表していた。何より予定よりも早くサーキットシリーズで初の車両を開発できたことが同社にとっての誇りである。今後は公共輸送の世界的リーダーとして、同社の企業理念に沿いつつ、都市環境の強化のために貢献していていく意向を示した。

 今回の電気バスはさまざまな地形データや勾配、使用状況にも適応可能なインド独自のプラットフォーム上で設計されている。1回の充電で120キロメートル走行できるほか、火災を検出・鎮静化するシステムを搭載している。

※この記事はAuto World Newsから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事