【チャート診断】太平洋セメントが上げ足に勢い、東日本震災では3倍の上昇、九州地震で再び活躍も

2016年4月25日 09:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 太平洋セメント<5233>(東1・1000株)が、戻り相場に勢いを増している。九州地震復旧関連として東北震災のときと同じようにひと相場見込めそうだ。450円前後の大きい上値のフシ突破は難しいとしても400~410円はありそうだ。

 2011年の東日本震災の時は150円前後から上値追いとなって2014年5月の451円まで約3倍に上昇した。今回は地震の発生した4月14日の280円台から次第に上げ足に勢いが加わっている。25日線も大きく突破、来週は週足でも26週線突破が見込めそうである。

 地震後2014年3月期の営業利益は704億3400万円と2010年3月期の35億7200万円から大きく伸長した。すべてが東日本震災特需ということではないだろうが、かなりの効果があったものとみられる。

 16年3月期の営業利益は8.3%減益の600億円、EPS26.8円、配当年6.0円(前期年5.0円)の見通しだが、次期は増益が予想されそうだ。

 月足チャートでは450円前後がトリプル天井の強力なフシとなっているため、この水準を抜くのは容易ではなさそうだが、400~410円は十分に見込めそうである。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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