関西電力、太陽光発電の遠隔出力制御の実証試験を開始

2016年1月8日 22:06

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 関西電力は8日、太陽光発電設備の遠隔出力制御と発電量把握に関する実証を開始すると発表した。

 同社によると、今回の実証事業では双方向通信システムを導入し、リアルタイムの太陽光発電設備の発電出力の把握を行うことに加え、出力制御の量や時間をこれまでよりもきめ細かく遠隔で指令する。これにより、本来制御する必要のない電力量をできるだけ少なくすることを目指す。

 具体的には、早稲田大学EMS新宿実証センターに設置した出力制御指令の発信を行うサーバと、堺太陽光発電所、若狭おおい・若狭高浜太陽光発電所など同社が保有する6カ所の太陽光発電設備を双方向通信で結び、8日から2月中旬まで、出力制御の実証試験を行う予定。

 同社は現時点で太陽光発電の出力制御が必要な状況ではないが、今後も太陽光発電の導入は拡大することが見込まれることから、将来的には必要となる可能性があるという。

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