【チャート診断】ユーグレナは26週線攻防、師走で「夢追い相場」の可能性も

2015年11月19日 09:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 ユーグレナ<2931>(東1・売買単位100株)が8月安値から下値を切り上げている。主力の優良株の上値が重くなれば師走相場人気も加わって一気に上値を伸ばす可能性はありそうだ。足元、26週線攻防がポイントだろう。

<株価の歩みと位置>

 中期的足取りでは2014年4月の918円を起点に15年2月の2177円まで2.37倍に上昇、この間のTOPIXの上昇率約52%を大きく上回った。

 一方、短期的には8月に1250円まで42.5%下げるなど調整の展開。日足での25日線は上抜いているものの、週足では26週線にアタマを押さえられる動きとなっている。

 2012年12月の上場でまもなく3年となる。上場時につけた安値147円(権利修正)は一度も割り込んでいないが、上場後高値3302円(13年5月)に対しては現在、約5合目にとどまっている。

<マーケットの視点>

 無配で発行か部数も1000万株弱と小型で、1部に上場はしているものの新興系の臭いが強い銘柄としてマーケットでは受け取られている。特に、昨今のマーケットで注目の「配当取りを確定させる」という流れにはマッチしていないため、「夢追い銘柄」としての注目となっている。

 ミドリムシ(微細藻類)が機能食品用に拡大し、また、海の向こうのアメリカで微細藻類がスーパーフードとして脚光を浴びているなど国内外でミドリムシに対する注目度は高まっている。業績も上向いているが有配までには至らず、マーケットは食品向けでなくジェット機燃料としての実用化を注視している。

<方向&短期・中期判断>

 材料系銘柄だけにトヨタ自動車などの優良銘柄とは逆の動きをする。このまま、主力優良株の動きが鈍くなれば同社株へ短期筋が目を向けることが予想される。無配だけに中期資金は入り難く、短期マネーが鍵を握っているものとみられる。

 足元では26週線を抜くことができるかどうかがポイントだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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