ゼネコン業界の特許資産規模トップは大成建設―パテント・リザルト

2015年11月4日 14:57

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ゼネコン特許資産規模ランキング2015の概要を示す表。 (パテント・リザルトの発表資料より)

ゼネコン特許資産規模ランキング2015の概要を示す表。 (パテント・リザルトの発表資料より)[写真拡大]

 パテント・リザルトは4日、独自に分類したゼネコン業界各社が保有する特許資産を総合評価した「ゼネコン業界 特許資産規模ランキング」を発表した。ランキングの上位は、1位が大成建設、2位が鹿島建設、3位が大林組だった。

 同社によると、大成建設の注目度の高い特許は、「(早期強度を発現させるための)セメント組成物、セメント系マトリックス、繊維補強セメント系混合物及びセメント混和材」に関する技術など。鹿島建設は、「(鉄道線路を有する)既設橋梁の改築方法」などに関する技術などが注目度の高い特許として挙げられるとしている。この特許は、同社のほか、鉄道総合技術研究所、複合技術研究所の3社による共同保有となっている。大林組の注目度の高い特許は、「大断面トンネルの構築工法」に関する技術など。

 上位10社の中で、前年から順位を上げた企業は、鹿島建設、清水建設、奥村組、五洋建設、熊谷組だった。特に、奥村組は順位を大きく伸ばした。

 今回のランキングは、2014年4月1日から2015年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計した。

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