22日の香港市場概況:ハンセン指数は上昇、中国本土の景気対策が好感される

2015年5月22日 18:07

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記事提供元:フィスコ


*18:07JST 22日の香港市場概況:ハンセン指数は上昇、中国本土の景気対策が好感される
22日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比469.11ポイント(1.70%)高の27992.83ポイントと3日ぶりに反発し、本土企業株で構成されるH株指数も301.20ポイント(2.13%)高の14433.36ポイントと反発した。売買代金は1425億8800万香港ドル(21日は1245億1400万香港ドル)。

相次ぐ中国の景気テコ入れ策を好感。国家発展改革委員会が21日までの3日間で、4588億人民元相当のインフラプロジェクトを認可したことが支援材料だ。昨日発表された5月のHSBC中国製造業PMI(速報値)が下振れるなか(予想は49.3、結果は49.1)、当局が追加の金融緩和を打ち出すとの期待も根強い。

幅広い銘柄が買われる。ハンセン指数の構成銘柄は9割が上昇した。個別では、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(1880/HK)が12.6%高、中国銀行(3988/HK)傘下の中銀香港(2388/HK)が8.2%高と上げが目立つ。百麗国際については、「Eコマース中国最大手である阿里巴巴集団(BABA/NY)傘下のTモールと戦略提携した」と
報じられたことが刺激材料。


中銀香港に関しては、中国4大商業銀行の一角を占める中国銀行と傘下の同行が21日引け後、グループの事業・資産ポートフォリオ見直しに関する進ちょく状況を報告したことが手がかり。中銀香港は全額出資子会社の南洋商業銀行を売却する一方で、アセアン(東南アジア諸国連合)の銀行業務・資産の一部を中国銀行から譲り受けるとみられている。

H株保険セクターも軒並み上昇。中国平安保険(2318/HK)が5.5%高、中国太平洋保険(2601/HK)が4.7%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.3%高、中国人寿保険(2628/HK)が3.2%高と買い進まれた。本土株高で運用収益が改善するとの見方が広まっている。
【亜州IR】《FA》

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