新社会人、85%が「結婚したい」3割は「3年以内に」

2015年4月26日 13:55

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 「婚活」という言葉が、流行語にノミネートされてから6年。独身男女が積極的に結婚相手を探す行動は、すっかり自然なものとして定着した。婚活支援サービスを手がけるパートナーエージェントが今年4月、新社会人となった23~23歳の未婚男女各100人に「結婚願望があるか」と尋ねたところ、85%が「結婚したい」と回答。3年前の調査(79%)よりも増加した。結婚願望がある新社会人のみを対象に「いつまでに結婚したいか」聞いたところ、「今すぐに」が3.4%→4.7%へと微増、「社会人3年目以内」が18.5%→21.2%など、3年前よりも若干、早婚を希望する傾向にある。

 そんな今年の新社会人に「結婚に向けて必要なもの」を複数回答で聞いたところ、「経済力」(65.9%)が最も多く、次いで「安定した仕事」(49.4%)、「将来の計画性」(45.9%)の順となった。12年と比べて大きく減少したのは、「精神的な成熟」(52.2%→35.3%)。精神的には多少未熟でも、早くに結婚して互いに理解し合いたいと考える若者が増えたのだろうか。男女別でみると、男性では「経済力」(72.1%)、「安定した仕事」(62.8%)がトップ、女性では「将来の計画性」(54.8%)、「(家族や会社など)周囲への説得」(21.4%)などが上位にランクインした。

 「結婚相手に求めるもの」は、多い順に「性格の相性」(72.9%)、「同じ価値観や趣味」(57.6%)、「金銭感覚」(54.1%)となり、トップ3は12年の調査と変わらない。一方、「安定した収入」(37.5%→48.2%)や「容姿」(20.1%→35.3%)を求める新人は増加した。男女別では、男性が「家事能力」(46.5%)や「容姿」(46.5%)を求める傾向が強いのに対し、女性は「安定した収入」(71.4%)や「金銭感覚」(64.3%)などの経済面、さらに「自分の親を大切に思ってくれること」(45.2%)などを求める傾向が強い。

 「結婚することで得られるものは何だと思うか」尋ねたところ、男女ともに「好きな人と一緒にいられる幸福感」(62.4%)、「パートナーと共同生活を送れる安心感」(57.6%)が上位だったものの、男性では「世間から一人前と認められる」(18.6%)ことを期待する人が多く、女性では「子供」(59.5%)のほか、「経済的な安定」(59.5%)、「ライフサイクルの安定」(31%)などが男性を上回った。女性の方が結婚に「安心・安定」を求めるようだ。こうした傾向は、新入社員に限ったことではないだろう。(編集担当:北条かや)

■関連記事
新入社員希望年収「400万円以上」。貯蓄希望額「1000万円から3000万円」
男は「制約が増える」女は「家事が増える」。結婚前の不安はほぼ的中
働き続ける女性は約2割 9割以上に管理職志向なし
男性の出産後休暇 政府8割取得を目標に
モラハラ被害者の5割が「夫(もしくは妻)は決して反省しない人間である」と回答

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事