人工衛星あけぼの、当初予定を25年超えてやっと稼動を終了へ

2015年4月21日 13:33

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 1989年に打ち上げられた人工衛星「あけぼの」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が4月末を目処に運用を終了する計画を明らかにした(JAXAのプレスリリース)。

 あけぼのはオーロラの観測を目的とした人工衛星。目標寿命は1年間だったが、それを大幅に超えて運用が続けられてきた。26年間の観測で地球電離層がオーロラ現象を支配することを発見したり、ヴァン・アレン帯の長周期変動の観測を行うといった成果を出していた。

 あけぼのには9種の観測機器が搭載されていたが、現在稼動しているのは低周波プラズマ波動観測器および高周波プラズマ波動観測器、放射線モニターの3つのみ。また、太陽電池の発電能力やバッテリの機能劣化、高度低下なども発生しており、こういった背景から今後運用の終了を決めたとのこと。運用終了後、あけぼのは数年で大気圏に突入して燃え尽きるという。

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