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富士フイルム、iPS細胞企業を買収 再生医療参入を拡大
富士フイルムは30日、iPS細胞の開発・製造を手がけるCellular Dynamics International, Inc.(以下 CDI社)を株式公開買付けで買収したと発表した。
CDI社は、2004年に設立され、2013年7月にNASDAQに上場したバイオベンチャー企業。良質なiPS細胞を大量に安定生産する技術に強みを持ち、大手製薬企業や先端研究機関など多くのユーザーとの供給契約、開発受託契約を締結している。
現在、創薬支援や細胞治療、幹細胞バンク向けのiPS細胞の開発・製造を行っており、すでに心筋や神経、肝臓など12種類の高品質なiPS細胞を安定的に提供している。
今回、同社はCDI社買収を通じ、iPS細胞を使った創薬支援分野に参入する。さらに、CDI社のiPS細胞関連技術・ノウハウと同社の高機能素材技術・エンジニアリング技術やJ-TECの品質マネージメントシステムとのシナジーを発揮させ、再生医療製品の開発加速、再生医療の事業領域の拡大を図るとともに、再生医療の産業化に貢献することを目指す。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る)
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