三菱商事、ミャンマーの食品事業会社を買収 約250億円投資し食品事業を強化

2015年3月31日 10:51

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ルビアの製粉工場(三菱商事の発表資料より)

ルビアの製粉工場(三菱商事の発表資料より)[写真拡大]

  • PREMIERブランドのコーヒー製品(三菱商事の発表資料より)

 三菱商事は30日、ミャンマー連邦共和国在キャピタル・ダイヤモンド・スター・グループ(CDSG)の食品事業会社ルビア・リミテッドの株式を最大30%取得することに関し合意したと発表した。今後ルビアより約250億円の投資を行い、ミャンマー国内での食品関連事業を強化していく予定である。

 ミャンマーで食品・小売・不動産開発事業等を幅広く展開するCDSGの中核企業であるルビアは、ミャンマー国内最大シェアを持つ製粉事業やPREMIERブランドで認知度の高いコーヒー事業を軸とした食品製造販売会社である。CDSGが長年かけて構築したパンやめん類の原料となる小麦粉やコーヒーを中心とした飲料の製造・販売事業に、三菱商事が日本で確立した原料調達から小売までの「食の垂直統合モデル」のノウハウを提供し、既存事業の強化を図る。

 ミャンマーでは、近年の民主化政策に伴い、様々な分野での規制が見直されている。三菱商事では、今後の同国の規制緩和次第では、CDSGの既存事業である農業関連事業(農産物の輸出・肥料事業)や小売事業への参画機会を得られる可能性もあることを視野に入れ、CDSGとのパートナーシップを強化していく。

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