日産、こども自動車「ダットサン・ベビイ」を再生、日産ギャラリーにて展示

2015年3月28日 10:39

印刷

走行中の「ダットサン・ベビイ」(日産の発表資料より)

走行中の「ダットサン・ベビイ」(日産の発表資料より)[写真拡大]

  • 「こどもの国」で乗車を待つ子どもたち・1960年代当時の様子(日産の発表資料より)

 日産自動車は、1960年代に「こどもの国 」へ100台寄贈したこども自動車「ダットサン・ベビイ」の現存1台を、今年の「こどもの国」開園50周年を機会に再生した。「こどもの国」と協力し、同園の開園50周年にちなんだ写真展と、同車の展示イベントを日産グローバル本社ギャラリーにて3月28日より開催する。

 今回再生した「ダットサン・ベビイ」は、1965年にオープンした「こどもの国」のために日産が設計・開発したうちの100号車にあたり、同園内に長年保存されていた。当時日産は、車両の寄贈のみならず、自動車交通教育の教材提供、こども自動車専用走行コースの監修も併せて実施していた。

 「ダットサン・ベビイ」は、当時、市販されていた200cc・2人乗りのユーティリティトラック「コニー・グッピー」をベースに設計された。

 今回、同車の再生を手掛けたのは、日産テクニカルセンター(NTC)に勤める研究開発部門を中心したボランティア組織「日産名車再生クラブ」。かつての名車に採用された技術の伝承や自動車文化の継承・発信を目的に、2006年の発足以来、毎年1~2台の歴史的車両を再生し続けており、この「ダットサン・ベビイ」は10台目。

 今回再生した車両は、今後1年間の予定で「こどもの国」の50周年イベントなどで展示・活用される。(記事:町田光・記事一覧を見る

関連記事