再エネのダークホースか? 期待が高まる風力発電の可能性

2015年3月27日 15:19

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記事提供元:エコノミックニュース

 太陽光発電をはじめとして、地熱、バイオ、水力などの再生エネルギーの早急な導入が望まれている。しかし、それぞれの方式にはそれぞれの課題があり、なかなか導入は進まない。中でも最有力候補と言える太陽光発電も導入コストや設置コストの問題から足踏み状態が続いている。

 一方、このところ見直されてきているのが風力発電だ。特に海に囲まれている日本では、立地場所や景観、騒音などの制約が少ない広い海域を活用した洋上風力発電の導入拡大が期待されており、複数の洋上風力発電所の建設が計画されている。しかし、洋上の風力発電所は、陸上の風力発電所と比較すると1基あたりの建設・運用費用が高く、保守も難しいため、1基あたりの出力が大きく、高い信頼性を有した洋上風力発電システムが求められている。

 日立製作所は24日、2012年7月より開発に着手し、2014年5月より茨城県神栖市沿岸の陸上に建設を開始していた5MWダウンウィンド風力発電システム「HTW5.0-126」初号機の建設を完了したと発表した。今後、試運転、パワーカーブなどの検証・評価を経て、2015年夏に、日立キャピタルと日立の共同出資会社である日立ウィンドパワーに納入し、「鹿島港深芝風力発電所」として商用運転が開始される予定だという。

 今回建設を完了した「HTW5.0-126」は、今後建設が見込まれる洋上風力発電所に向けた大型化ニーズに対応したもの。従来製品である2MW級風力発電システムと比較して、定格出力が約2.5倍の5MW、ローター直径が約1.5倍の126mとなる風力発電システムだ。

 従来製品と同様に、ローターを風下側に配置する日立独自のダウンウィンド方式であり、暴風時にもローターが横風を受けない向きを保持し、風荷重を低減することが特長である。また、新たに開発した永久磁石同期発電機と中速増速機を組み合わせることで、出力に対してシステム全体の軽量・コンパクト化と信頼性の向上を図っている。これにより、基礎工事や浮体工事の費用低減や、より高い安全性が期待できるとしている。

 また、ナセルを効率的に冷却する構造と、スリムで景観に配慮したデザイン性の両立が高く評価され、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2014年度グッドデザイン賞」を受賞している。

 日立は、これまで2MW級風力発電システムを国内に97基納入している。また、将来の市場ニーズに対応するため、経済産業省や環境省が実施している浮体式洋上風力発電の実証事業に参画しているほか、低風速域や高風速域に対応した2MW級風力発電システムも開発し、初号機の建設を開始している。 (編集担当:慶尾六郎)

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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

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