ソーラーフロンティア、塩害耐性が高い国産木製架台使用のメガソーラーを着工

2015年2月16日 22:50

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ソーラーフロンティアが着工したメガソーラーに採用された国産木製架台(ソーラーフロンティアの発表資料より)

ソーラーフロンティアが着工したメガソーラーに採用された国産木製架台(ソーラーフロンティアの発表資料より)[写真拡大]

  • 国産木製架台を設置したCIS薄膜太陽電池(ソーラーフロンティアの発表資料より)

 ソーラーフロンティアは16日、国産木製架台を用いたメガソーラーを着工したと発表した。発電開始は2015年5月末を予定している。太陽光発電容量は1,400kWで、太陽電池モジュール設置枚数は8,160枚、年間予想発電量は1,631万kWhである。

 この「熊本県八代地区のプロジェクト」は、ソーラーフロンティアと日本政策投資銀行の共同設立会社であるSFソーラーパワーによるもの。木製架台には、地権者であり、木材保存技術のスペシャリストでもあるザイエンスのノウハウが生かされているという。なお、この木製架台は発電施設全体の架台のうち約2割に使用される。

 今回、ソーラーフロンティアでは、木製架台の持つ塩害への耐性や熱伝導率の低さを評価したという。これらの特性によって、海岸付近の塩害や融雪剤の影響を受けても腐朽が少ないほか、炎天下でも熱くなりにくいといった効果が得られる。また使用木材が国産であることから、将来的な解体後も、廃棄材を木質バイオマス燃料などに利用できるなど、環境負荷の低減も図ることができる。

 さらに、木製架台の採用にあたっては、ソーラーフロンティアのCIS薄膜型太陽電池への適切な構造計算を踏まえた連結工法を用いるとともに、第三者機関である一般財団法人ベターリビングの性能評価試験を受けているという。

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