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神戸製鋼、チタン材がトヨタの燃料電池車「MIRAI」に採用
MIRAI」に採用された神戸製鋼のチタン材料のイメージ(神戸製鋼の発表資料より)[写真拡大]
神戸製鋼は20日、同社が製造するチタン材が、昨年12月に発売されたトヨタの燃料電池車「MIRAI」に採用されたと発表した。
「MIRAI」に採用されたチタン材は、燃料電池スタックのセパレーター用特殊チタン圧延材。セパレーターは燃料電池車のパワートレーンである燃料電池スタックの基幹部品であり、耐食性、表面導電性、成形性といった性能が求められる。今回採用に至ったのは、同社が有するチタン材の材質・表面制御技術および圧延材製造技術により、セパレーターに最適な材料の商品化に成功したことによる。
同社は、1949年に国内で初めてチタン製造に関する研究に着手したチタン製造・商業化のパイオニアであり、溶解から最終製品(展伸材)までを手掛ける世界有数のチタン総合一貫メーカー。2000年代前半からチタンセパレーターの実用化に向けた研究開発を本格化し、セパレーターに求められる耐食性や表面導電性を最大限に引き出す、さまざまなチタン素材の開発を継続してきたことが、今般の採用につながったようだ。
「MIRAI」への採用は、チタン材の新たな需要を喚起するものであり、同社は、これまで培ってきた豊富な開発・製造実績により、今後ともチタン需要の創出に努めるとともに、燃料電池車へのさらなる採用拡大を図り、低炭素社会の実現に貢献していくという。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る)
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