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ニッカ復刻版が来年発売 「マッサン」人気が酒離れを食い止める?

ニッカウヰスキーの親会社であるアサヒビールは、復刻版ウイスキーを来年度発売すると発表。第1弾は来年1月27日発売予定で、限定12万本「初号ブラックニッカ復刻版」となる。[写真拡大]
NHK連続テレビ小説「マッサン」の人気を追い風に、ニッカウヰスキーに注目が集まっている。11月末の段階でお歳暮ギフトセットの売り上げが、前年比3倍となり、ブームの勢いにのって売れ行きは好調だ。
「マッサン」は日本で初めて本格的なスコッチ・ウイスキーを製造したニッカウヰスキーの創業者、竹鶴正孝がモデルとなっている。ドラマをきっかけに、ニッカウヰスキーが初の国産ウイスキーだと知った人も多いのかもしれない。ニッカウヰスキーの親会社であるアサヒビール<2502>は、12月4日に復刻版ウイスキーを来年度発売すると発表。「日本ウイスキーの父」とも呼ばれる竹鶴正孝が作りだした当時のそのままの香味を求めて、現存している貴重な発売当時の商品をブレンダーの舌と嗅覚を頼りに再現するという。
第1弾となるのは来年1月27日発売予定の「初号ブラックニッカ復刻版」だ。「初号ブラックニッカ」は1956年に発売されたもの。ラベルの「ニッカエンブレム」は二頭の狛犬が兜を挟んで向かい合うというものだが、これをデザインしたのは竹鶴政孝自身だ。当時のウイスキーの等級では、最高クラスとなる「特級」として販売されていた高級品だ。
第2弾として来年2月24日に発売予定なのは「初号ハイニッカ復刻版」。64年に二級ウイスキーとして作られた「初号ハイニッカ(二級)」を再現する。「初号ハイニッカ」は、竹鶴政孝の「たくさんの人にウイスキーが身近な存在となるように」との想いから価格を抑えて製造されたもの。ソフトな味わいが特徴となる。
いずれも12万本の数量限定発売の計画で、第3弾については来年3月以降の予定となる。アサヒビールの平野伸一専務は、ドラマ「マッサン」終了後もウイスキー人気を維持していきたいと述べ、ブームが収まったのちも根強いファンを獲得していくための試みを続けていく方針であるとした。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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