電通、ブラジルのOOH専門広告会社「OOHプラス社」を買収

2014年12月12日 16:02

印刷

 電通は12日、ブラジル時間11日付けで、ブラジルのOOH領域(Out of Home Media:屋外/交通広告)を専門とする広告会社「OOH Plus Participações Ltda」の株式100%を取得することで同社株主と合意したと発表した。

 OOHプラス社は2010年に、OOH領域を専門とする3つの広告会社、Plusmedia Serviços de Marketing Ltda、OOH Communicação Ltda、2S Produções de Eventos Ltdaを統合する持株会社として設立された。現在、独立系のOOH広告会社としてはブラジル最大の規模となるという。

 ブラジルにおける電通グループは現在、総合広告会社ブランドとしてDentsu Brazil、NBS、mcgarrybowenを、デジタル領域のサービスを提供するブランドとしてiProspect, Isobar、LOV、Amnet、Copernicusを展開している。従来、OOH領域は総合広告会社で取り扱っていたが、今回の買収によりOOH領域を格段に強化できるとしている。

 なお、買収前にOOHプラス社は、存続会社をPlusmedia社とするグループ内再編を行っている。その上でPlusmedia社の社名をPlusmedia Posterscopeに改名し、電通グループのグローバル・ネットワーク・ブランドのひとつでOOH領域を専門とするPosterscopeのネットワークに組み込み、南米に展開するグループ各社と連携・協業しながら事業拡大とブランド力の向上を目指す。この買収により、同社グループのブラジルでの従業員数は1,400名、顧客は100社を超える規模となる。

関連記事