イオングループ、埼玉県久喜市に初の植物工場を建設

2014年11月7日 17:21

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イオンの連結子会社であるイオンアグリ創造は、埼玉県久喜市に初めての植物工場を建設する(写真:イオンの発表資料より)

イオンの連結子会社であるイオンアグリ創造は、埼玉県久喜市に初めての植物工場を建設する(写真:イオンの発表資料より)[写真拡大]

 イオンの連結子会社であるイオンアグリ創造は7日、埼玉県久喜市に初めての植物工場を建設すると発表した。完成は2016年春の予定。

 本工場は、埼玉県久喜市の埼玉県園芸研究所内の敷地4haを同社が取得し、このうちの1ha分に工場を建設し、2016年4月からトマトの生産を開始する。初収穫は2016年5~6月に行い、関東の「イオン」、「ダイエー」、「マックスバリュ」で販売する予定。

 本工場での栽培は、水耕栽培の一種である「低段密植栽培技術」を採用することにより、一般的なトマト栽培と比べて、高品質、均質なトマトを生産できるという。また、一般的なトマト栽培と比べて1~2回多い、年3~4回の栽培を実現し、収穫量の拡大を見込んでいる。また、立ったままの農作業が行えることで、生産性が向上するため、価格が抑えられるとしている。また、工場内の暖房には、地元の間伐材を原料とした木質ペレットを使用することで、化石燃料の使用量を約3分の1に削減するという。

 なお、本事業は、5月に埼玉県に選定された「次世代施設園芸導入加速化支援事業」を活用し、埼玉県、イオンリテール、久喜市と設立したコンソーシアムを通じて、年間を通じた計画生産を行い、埼玉県産トマトのブランド化を目指すという。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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