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【編集長の視点】クボタは2Q業績が上ぶれ着地も減益転換を嫌って急続落
クボタ <6326> は、58円安の1678.5円と3日続落して始まっている。前日6日大引け後に発表した今3月期第2四半期(2Q)累計決算が、期初予想を上ぶれて着地して市場コンセンサスを上回り、中間配当を増配したが、前年同期比では減益転換し、期初予想を据え置いた3月通期業績も減益転換することを嫌い利益確定売りが増勢となっている。前日の米国市場で同社のADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して17.1円安(円換算値)と反落、ADR株のなかでも数少ない株価下落銘柄として帰ってきたことも響いている。
■国内伸び悩みを好調推移の北米市場がカバーし円安進行も寄与
2Q累計業績は、前年同期比2.2%増収、2.3%税引前減益、1.9%純益減益と小幅減益転換したが、利益は、期初予想を65億円~40億円上ぶれ、市場コンセンサスを22億円~19億円上回った。農業機械が、国内では、消費税増税前の駆け込み需要の反動減で伸び悩み、タイ、中国市場でも低迷したが、国内で建設機械、エンジンが、公共工事の増加や景気回復などで堅調に推移し、営業利益の4割を稼ぐ北米市場でのトラクタの新製品投入や英国経済の好況に、為替改善効果も加わってもトラクタ、建設機械、エンジンが大幅に伸長したことなどが、業績上ぶれ要因となった。なお未定としていた中間配当は、12円(前年同期実績10円)に増配し、期末配当は、期初予想通りに未定(前期実績18円)とした。
3月通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ1兆5500億円(前期比2.7%増)、税引前利益2100億円(同0.6%減)、純利益1300億円(同1.3%減)と前期の過去最高純利益からの減益転換を見込んでおり、純利益は、市場コンセンサスを約3億円上回る。なお為替レートを期初予想の1ドル=100円から105円に円安方向で見直し、1ユーロ=140円から137円に逆に円高方向で見直しており、中国市場の農業機械低迷の要因となった補助金停止も来年1月には解除される見込みであり、期末にかけて前期と同様の業績上ぶれ期待が残る。
■年初来安値から1Q好決算で底上げし市場の業績上ぶれ観測で高値窺う
株価は、自己株式取得を歓迎して年初来高値をつけ、前期業績の2回の上方修正・期末配当の増配は織り込み済みとして同安値1267円まで調整、今期業績の減益転換予想も、市場コンセンサスを上回るとして底上げ、今期第1四半期(1Q)の好決算も続いて高値に迫っていた。投資採算的にはPERが16倍台と市場平均並みと割安感は小さいが、外資系証券が業績上ぶれを観測して目標株価を引き上げたこともフォローし、目先売り一巡後の再騰展開も想定される。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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