NYの視点:米QE3、10月会合で計画通り終了か

2014年10月21日 07:01

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記事提供元:フィスコ


*07:05JST NYの視点:米QE3、10月会合で計画通り終了か

ブラード・セントルイス連銀総裁(14年度投票権なし)は米国のインフレ期待が低下していることが「経済の逆風が継続している証拠」として、量的緩和第3弾(QE3)の終了を先送りすることも検討すべきだとの見解を示した。しかし、他のFOMCメンバーは国債購入プログラムの継続を擁護していない。来週予定されているFOMCでQE3の終了を織り込む動きが市場で再燃することが予想される。

フィッシャー米ダラス連銀総裁は「米国の経済は改善している」とし、「最近の市場の変動で見通しが変わることはない」と、10月28-29日に予定されている連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第3弾(QE3)の終了を支持する考えを示した。フィッシャー総裁は2014年度の投票権を有する。フィッシャー総裁はまた、タカ派として知られるほか、「フォワードガイダンスが成長している経済と一致しない」として、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)では決定に反対票を投じた。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁(14年度投票権なし)もFOMCは計画通りに10月会合で量的緩和第3弾(QE3)を終了すべきだとの見方。ただ、FOMCの見通しにはないが、万が一、経済が悪化した場合には「もちろん、量的緩和第4弾(QE4)を検討すべき」と加えた。米連邦準備制度理事会(FRB)は最近の金融市場の混乱に過剰に反応すべきではない」との見解で、市場の変動は悪いことではなく、不透明感が強いことを表しているだけで、見通しを変更するほどではないと説明した。

ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁(14年度投票権なし)は米ウォールストリートジャーナル紙のFedウォッチャー、ヒルゼンラス氏とのインタビューで、国債購入プログラムの再開は最悪のケースにおける「最後の手段」に限られると指摘。最悪のケースとは実質インフレがFRBの目標である2%目標以下で大幅に低下するかまたは、雇用市場の進展が悪化に転じた場合。FOMCが2015年の中旬に利上げを開始するとの見方に変わりはないとした。

問題はフォワードガイダンス。一部のメンバーは現行のフォワードガイダンスが現在の経済の回復に一致しないと改訂する必要性を指摘。一方で、フォワードガイダンスの「異例な低金利を量的緩和第3弾(QE3)終了後も(considerabletime(相当の期間))維持する」で(considerable time(相当の期間))との文言を削除する必要はないと見ているメンバーもいる。

また、声明での中で果たして「労働市場のリソースが十分に活用されていない」の文言が維持されるかどうかにも注目が集まる。この文言が加えられてから失業率は2008年7月以来の低水準、5.9%まで低下。不完全失業率(U6)も12.1%から11.8%まで低下した。ただ、危機前の5%、(U-6)8.8%をまだ上回ったまま。ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁は雇用市場のたるみは高止まりしていると加えた。《KO》

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