20・30代男性は「結婚できない」40代男性は「結婚したくない」

2014年10月12日 20:54

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記事提供元:エコノミックニュース

 未婚者の実態調査が6日までに株式会社オールアバウト<2454>によって行われた。首都圏在住の20~49歳の独身男女に、現在交際相手がいるかどうかを聞いたところ、男性では7割以上が、女性では6割以上が「いない」ことが明らかとなった。「いない」を年代男女別でみていくと、20代男性が75.0%、30代男性が82.0%、40代男性が78.4%、となっており、20代女性は67.0%、30代女性は65.2%、40代女性は68.5%となっている。男女ともに、30代の交際比率が最も高かった。

 一方、現在交際相手がいないという人に対して、交際相手が欲しいかどうかを聞いたところ、「特に欲しいとは思っていない」と「全く欲しくないし今後も欲しくなることもないと思う」と答えた。「欲しくない群」の内訳は、20代男性で32.2%、30代男性で28.6%、40代男性で36.7%。20代女性で29.3%、30代女性で42.5%、40代女性で52.7%となった。男性は30代で最も交際相手が欲しいと思う一方で、女性は年齢が上がるにつれてほしくなくなるようである。

 結婚の意向について尋ねたところ、「結婚はしないと思う」「結婚はしたくない」をあわせた「結婚しない群」の人は、20代男性で25.9%、30代男性で27%、40代男性で、34.2%。20代女性で19.6%、30代で30.4%、40代で42.3%となった。男女独身者とも、年代とともに「結婚しない群」の比率が増加していることがわかる。特に男性は40代で顕著となる。

 年代性別ごとの、「結婚しない、またはしたくない」最多理由として、男性は全年代を通じ第一位が「経済的に余裕がないから」、第二位が「結婚の必要性を感じていないから」。第三位は、20代男性と30代男性が「異性と出会う機会がないから」である一方、40代男性は「今の自由さを失いたくないから」なった。

 女性は、20代・30代の一位が「結婚の必要性を感じてないから」。40代は「今の自由さを失いたくないから」。二位は、20代・30代が「今の自由さを失いたくないから」。40代が「他人と暮らすのが面倒だから」となっている。

 女性の場合は、結婚しない理由として、どの年代でも個人の志向や考えに基づいた個人的要因を挙げているが、男性の場合は20代・30代は経済的な理由や出会いの機会がない、といった環境的要因を挙げている。一方で40代男性だけが三位に、女性と同じ「今の自由さを失いたくないから」がランクインしている。

 20・30代の男性が、「結婚したくてもできない」と消極的である一方で、女性と40代の男性は、個人の快適さを重視し積極的に「結婚しない」と考えているともとれる結果となった。(編集担当:堺不二子)

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