Windows Technical Previewにキーロガー?

2014年10月11日 20:47

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記事提供元:スラド

Windows Technical Previewではユーザーの利用状況をリアルタイムで調査する機能を搭載することが話題となったが、Technical Previewの主な目的は製品版に向けてフィードバックを収集することだ。Technical Previewのプライバシーポリシーにはユーザーのデバイスやアプリケーション、ネットワークに関する情報、これらの使用状況などに関するデータを収集することが明記されている。入力したテキストを収集するとの記述もあるが、収集方法や収集の行われる条件がはっきりしないため、中にはキーロガーが組み込まれていると考える人もいるようだ(WinBetaの記事NetworkWorldの記事Lifehackerの記事本家/.)。

日本語版の「Windows Technical Preview のプライバシーに関する声明」には、「お客様がテキストを入力すると、入力した文字が収集される場合があります。これらの文字は、オートコンプリートやスペル チェック機能の向上などの目的に使用されます。」とある。おそらくWebフォーム入力時やIME使用時などにテキストが収集されるもので、全キーストロークを監視するような仕組みにはなっていないとみられる。しかし、Technical Previewインストール時のプライバシーオプションに該当する項目はなく、確実に無効化する方法は不明だ。この件に関してMicrosoftはWinBetaに回答を寄せているが、データ収集の必要性と、収集されたデータの安全性を説明するのみで、入力した文字の収集に関する疑問が解消されるものではないようだ。

なお、これらのフィードバック収集はTechnical Previewプログラムの実施期間にのみ行われ、収集されたデータは製品版のWindows 10のリリース時点で破棄されるという。また、製品版に搭載される機能ではないため、平均的なユーザーが心配する必要はないとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | YROセクション | マイクロソフト | YRO | Windows | プライバシ

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