サントリー子会社、“幻”の黄色いアサガオを実現することに成功

2014年10月11日 21:23

印刷

サントリーグローバルイノベーションセンターは、基礎生物学研究所、鹿児島大学と共同で、幻と言われていた黄色いアサガオを咲かせることに成功した。

サントリーグローバルイノベーションセンターは、基礎生物学研究所、鹿児島大学と共同で、幻と言われていた黄色いアサガオを咲かせることに成功した。[写真拡大]

 サントリーグローバルイノベーションセンターは、基礎生物学研究所、鹿児島大学と共同で、幻と言われていた黄色いアサガオを咲かせることに成功した。

 アサガオは、元々は青い花を咲かせるが、これまでの品種改良で赤・桃・紫・茶・白などが開発されてきた。しかし、カロテノイドやオーロンといった黄色の色素を大量に含むアサガオは存在していなかった。

 今回の研究では、黄色い花を咲かせるキンギョソウの色素を合成する「カルコン配糖化酵素遺伝子」と「オーロン合成遺伝子」をアサガオに導入したところ、黄色の色素オーロンがアサガオの花弁中で合成され、黄色いアサガオが開花した。

 今後は、黄色い花はもちろん、これまで存在していなかった多様な色や形をしたアサガオが実現できると期待されている。

関連記事