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NYの視点:ドラギECB総裁、欧州各国政府に構造改革を呼びかけ
記事提供元:フィスコ
*08:08JST NYの視点:ドラギECB総裁、欧州各国政府に構造改革を呼びかけ
欧州の経済指標は軒並み悪化している。ユーロ圏で最大の経済を持つドイツの連邦統計庁が発表した8月の同国輸出は前月比で5.8%減と、予想を更に下回り2009年1月以来で最悪となった。ショイブレ財務相は「対ロシア制裁の損害を最も受けているのはドイツだ」と強調。G20財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン、10日まで)のためワシントンを訪れているドラギECB総裁もブルッキングス・インスティチュートでの講演で、「回復の勢いが失速している兆候がある」と景気減速を認めた。
ドラギ総裁は、政策金利を下限まで引き下げるなど、ECBが今まで積極的な措置を講じてきたと訴えた。同時に、今後、デフレを回避し景気の底入れを目指すには地域の各国政府の協力も必要になると呼びかけた。各国政府の対応があって初めて、ECBによる更なる措置が効力を増すと見ている。ECBは現在、「異例な低水準」にあるインフレをおしあげると断固とした姿勢を表明。
市場は欧州中央銀行(ECB)が米連邦準備制度理事会(FRB)型の資産購入プログラムに踏み切ることを期待している。ゴールドマンサックスのストラティジストはドルの反転が始まったとし、見通しを修正。ユーロ・ドル3か月の見通しを従来の1.29ドルから1.23ドルへ、6か月を1.25ドルから1.20ドルへ、1年を1.20ドルから1.15ドルへ引き下げた。《KO》
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