円安で「値上げの秋」が到来

2014年10月1日 15:08

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記事提供元:フィスコ


*15:08JST 円安で「値上げの秋」が到来
日清食品<2897>は9月29日、即席袋麺やカップ麺、カップライスなど約250品目を2015年1月1日出荷分から5~8%値上げすると発表した。
値上げ対象は「チキンラーメン」「ラ王袋麺」「カップヌードル」「どん兵衛」「Spa王」「カレーメシ」など同社の商品全体の約半数。袋麺の「チキンラーメン」「出前一丁」などの5食パックは税抜き希望小売価格500円から525円に、「カップヌードル」などの通常サイズは170円から180円に変更する。
主要商品の多くを値上げするのは、小麦高騰の影響を受けて行った2008年1月以来7年ぶりとなる。
新興国での需要拡大や円安の影響で小麦や食用油などの原材料や包装材などの調達価格が上がり、自助努力だけではコスト増を吸収できなくなったことが要因という。
一方、今年4月の消費税率引き上げに合わせ、具材の変更で約16%値下げしたカップ麺「ラ王」シリーズや、今月リニューアル発売した「ごんぶと」シリーズは価格を据え置く。
即席麺最大手が値上げに踏み切ったことで、東洋水産<2875>など競合他社にも値上げの動きが広がる可能性が出てきた。
今年4月に消費税が8%に引き上げられたことを受け、タバコや自動販売機飲料などの食品で値上げが相次いできたが、ここにきて円安の影響による原材料高で値上げに踏み切る企業も増えてきている。
9月から値上げされているチーズやバターといった乳製品やカフェラテ、魚介類の缶詰などに加え、コーヒー各社でも値上げが予定されている。
「読書の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」と秋にはなにかと楽しみなことが多いが、今年の秋は嬉しくない「値上げの秋」にもなりそうだ。《YU》

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