個別銘柄戦略:格下げ観測でファナックの動向を注視へ

2014年9月9日 09:09

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記事提供元:フィスコ


*09:11JST 個別銘柄戦略:格下げ観測でファナックの動向を注視へ

為替の円安を好感して買い先行の展開が想定される。週末にはSQを控えるほか、アリババ上場に伴う米国株への換金売り懸念の強まりなども今後警戒され、上値は重くなる可能性が高いものの、連日で観測されていた売りバスケットフローが本日みられていないとの声もあり、やや戻り売りの圧力は沈静化してくる公算も。

物色の方向性は比較的見出しにくい。本日は投資判断格下げの動きが目立つが、とりわけ、工作機械各社の格下げの影響が警戒される。ファナック<6954>の動き次第では、アップル関連銘柄物色を手控えさせるような流れも想定されるところ。川崎汽船<9107>のコンテナ船発注報道などから、造船株などに関心が向かう余地はありそう。また、テスラの自動運転システム開発へとの報道から、自動運転車関連にあらためて期待が高まる可能性も。個別では、投資判断格上げの日本精工<6471>や五洋建設<1893>、石原産業<4028>、神鋼環境<6299>といった好材料の出ている銘柄に注目か。《KO》

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