汗の季節到来! スメハラにご用心

2014年6月14日 21:48

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記事提供元:エコノミックニュース

 暑さが増してくると気になるのが、汗のニオイだ。どんなに仕事ができても、おしゃれに着飾っていても、体臭が気になるようだと、それだけで評価も魅力も激減してしまう。最近では、セクハラやパワハラのように、スメハラ(スメルハラスメント)という言葉を耳にする機会も多くなった。とくに男性特有の汗のニオイは、オフィスなどの閉鎖空間で共に働く女性にとって、少なからず悩みの種となっているようだ。

 製薬会社各社もここ数年、脱臭、消臭作用のある男性用のデオドラント製品に力を入れており、毎年この季節になると宣伝にも力が入ってくる。

 たとえば、株式会社マンダムでは、加齢臭ではなく30代から40代男性の油っぽい汗のニオイを「ミドル脂臭」と名づけ、今年25周年を迎える同社の看板ブランドの一つLUCIDOで、デオドラント製品シリーズを積極的に展開している。また、小林製薬からは、下着に貼るタイプの「メンズあせワキパットRiff」が発売されて人気を呼んでいる。同商品は、女性よりも多量にかく男性の汗をたっぷり吸い込む3層構造のシートで汗を逃さず吸収し、イオン消臭&デオドラントオイルで汗のニオイを1日防ぐという優れものだ。

 そんな中、先日、東京で面白いプロモーションに遭遇した。それは、ロート製薬が展開する男性用デオドラントスキンケアブランド「デ・オウ」のグラフィックイメージを施したラッピングタクシーに乗り込んだときのことだ。

 近頃では、車や電車などの車体に宣伝用の塗装を施したラッピング広告は珍しくない。面白かったのは、乗車してまもなく、乗務員から「デ・オウ」のリフレッシュシートが手渡されたこと。つまり、タクシーの車内でサンプリングを行っていたのだ。それを渡されてから気付いたのだが、車内の空気が何となく爽やかに感じる。

 タクシーに乗ると、閉鎖空間だけにどうしても、こもったニオイや芳香剤の香りなどが気になることが、往々にしてある。しかし、このタクシーに関しては、ほぼ無臭の空間が保たれていた。聞けば、ドライバーにも「デ・オウ」のリフレッシュシートが支給されており、乗車時に使用しているのだという。

 ロート製薬に問い合わせてみると、現在、東京都内No.1の配車率を誇る「コンドルタクシー」とタイアップし、ラッピング車両5台を走らせ、その車内で、見た目年齢が30代以降の男性社会人を対象にサンプル配布を行っているという。ニオイに敏感な人間にとって、これは大変有り難いし、効果を実感できる良いプロモーションだと感じた。

 梅雨時は、体臭がとくに気になる季節。ところが、自分のニオイはなかなか自覚できないものだ。また、体臭を打ち消そうと香水などを使う人もいるが、いくら良いニオイでも、他のニオイと交じり合うことで悪臭になってしまうこともある。とくに頻繁に汗をかくこの季節は、余計なニオイをつけてスメハラの加害者扱いされるよりも、徹底した無臭を心がけた方が良さそうだ。(編集担当:藤原伊織)

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