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中小規模施設向けに分散型エネルギーシステム 日立とヤンマーエネルギーシステムが販売
日立製作所とヤンマーエネルギーシステムが協業して販売する中小規模の工場や公共施設、商業施設で利用可能な分散型エネルギーシステムのシステム構成図[写真拡大]
日立製作所とヤンマーエネルギーシステムは、中小規模の工場や公共施設、商業施設で利用可能な分散型エネルギーシステム事業で協業し、両社の技術を組み合わせたシステムパッケージを2日から販売開始した。
分散型エネルギーシステムは、ヤンマーエネルギーシステムの「マイクロコージェネレーション」(小型熱電併給システム)と、日立が開発した「マイクログリッドコントロールシステム」(小規模エネルギーネットワーク連携制御装置)を組み合わせたシステムで、中小規模の発電システムとして、工場や病院、商業施設などへの導入が見込まれる。
システムの導入によって、施設全体でのエネルギー管理や、発電システムの効率運転が可能になり、ピークカット・ピークシフト(最大電力需要の抑制や需要の平準化)による電気料金の低減とCO2の削減を図ることができる。
また、企業のBCP(BusinessContinuityPlan:事故、災害時等に備えた事業継続計画)対応としても活用が期待される。
国内のエネルギー需給は、東日本大震災以降ひっ迫しており、より一層の節電や省エネ、エネルギー利用の効率化などが課題となっている。4月から施行された改正省エネ法は、そうした環境に対応するため、自家発電や蓄電池などの分散型電源の活用によるピーク電力使用量の低減を求めている。
ヤンマーエネルギーシステムは、1998年から、ガスエンジン発電による「マイクロコージェネレーション」の販売を手がけている。一方、日立は数十年にわたり、分散型エネルギーの制御システムの開発を進めてきた。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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