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サントリー、米ビームの買収完了 世界第3位の蒸留酒メーカーに
「ビーム サントリー」社のロゴ[写真拡大]
サントリーホールディングスは、米酒造大手ビームの全発行済株式の取得を完了したと発表した。サントリー酒類のスピリッツ事業は、年内にビームとの統合を目指し、統合後は世界第3位の蒸留酒メーカーとなる。
今回の買収完了を受け、ビームは社名を「ビーム サントリー」(Beam Suntory)に変更する。2009年からビームのCEO(最高経営責任者)を務めてきたマット・シャトック氏が会長兼CEOとして米国イリノイ州ディアフィールドの本社で経営を続ける。
今後、「ビーム サントリー」は、世界最大のスピリッツ市場である米国をはじめ世界の様々なエリアで、両社の代表的なブランドの展開に加え、強化された世界的な販売流通網によって、グローバルな成長の実現を図るという。
また、ブランドポートフォリオは、主力商品である「ジムビーム」「山崎」をはじめ、世界的プレミアムブランドとして知られる「メーカーズマーク」「ノブ クリーク」「白州」「響」「角瓶」「ティーチャーズ」「ラフロイグ」「ボウモア」「カナディアンクラブ」などのウイスキーやコニャックの「クルボアジェ」、ホワイトスピリッツやリキュールの「サウザ」「ピナクル」「ミドリ」など、充実したラインナップとなる。
サントリー酒類の国内のスピリッツ(ウイスキー、RTD、焼酎、リキュール等)事業は、「ビーム サントリー」のもと、引き続き強力に展開していくという。
サントリーホールディングスの佐治信忠社長は、「両社の強みが融合してさらにグローバルな成長が実現し、魅力的な商品や提案によって、世界中の人々を魅了するとともに、“人と自然と響きあう”という企業理念に則り、世界の人々、自然と共生していきたい」とコメントしている。
ビーム サントリーのマット・シャトック会長兼CEOは、「バーボンウイスキーの世界トップメーカーと日本のスピリッツのリーディングカンパニーが一つとなることで、さらに優れたプレミアムブランドポートフォリオが揃う強力なグローバルビジネスとなる。新会社『ビーム サントリー』は、ビーム社のこれまでの成長を支えてきた事業戦略を活かすことで、さらなる成長を遂げることができると確信している」とコメントしている。
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